上品な呼び方を心得ておくと、常識ある人と思ってもらえます。
「貴兄」の正しい使い方を見ていきましょう。
「貴兄」とは?
「貴兄」は「きけい」と読みます。
「兄」と入っていますが、こちらは男性のことを示していて、自分と同じくらいの立場の方、あるいは目上の男性を敬う敬称です。
同等あるいは目上の男性に、リスペクトを伝える表現といえるでしょう。
「貴兄」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
相手の男性を敬う言い方が「貴兄」になります。
「兄」が入っているように、実の兄のように身近な存在という意味もあり、自分と同じまたはやや目上の方に用いられています。
実の兄弟のことを「貴兄」とはいわないので、注意しておきましょう。
また「貴」という漢字は、書き言葉で使用します。
栄転や昇格など人事関連のお祝いごとがあった時、受勲などおめでたい出来事があった時の電報やメール文で用います。
話し言葉で「貴兄」と用いるケースは稀なので心得ておきましょう。
「貴兄」を使った例文
・『貴兄にご支援いただき、心強く感じています』
・『貴兄のご栄転を、心よりお祝い申し上げます』
「貴兄」の類語や言い替え
似ている表現に「貴女」があります。
こちらは「きじょ」と読み、女性に対する敬意を示している表現なので、どんな立場の女性に対しても使えます。
古風な言い方なので手紙やメールなど、書き言葉で用いるのが一般的。
ただ最近は男女平等が叫ばれるようになり「貴女」という書き言葉を使うことは少なくなっています。
人によっては違和感を覚えてしまう表現でもあるので、慎重に用いていきましょう。
「貴兄」の言い替えの表現に「貴殿」や「〇〇様」があります。
貴殿は男性に対する敬称で、フォーマルな場で用いられています。
ビジネスシーンでは「〇〇様」と用いることが多いので、適切に用いるようにしましょう。
まとめ
「貴兄」を解説しました。
自分と同じくらいの方、あるいは目上の方に用いる敬称です。
難しい呼称を正しくマスターして、やり取りの達人になっていきましょう。
