ここでは「一概には言い切れない」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「一概には言い切れない」とは?
「一概には言い切れない」は、全てがそうではない、一般的に考えてそうだとは言えない、といった意味で使われています。
本来は前者の意味ですが、実際には後者として用いられることも多いため、そこまで厳密ではないものの、全部がそうとは言えないだろう、といった解釈で覚えておくといいでしょう。
例えば、車には後部座席があるのが当たり前だといった意見に対して、「高級スポーツカーのようなツーシーターの車も存在するので、そうとは一概には言い切れない」と用いるという具合で、一般的に考えて、全部の車がそうだとは言えないと用いています。
「一概には言い切れない」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「一概には言い切れない」は、丁寧にして「一概には言い切れないと思います」と用いることも多いです。
この形だと、相手が目上の人であっても失礼になることはなく、そのような相手の話に対して「ですが、そうとは一概には言い切れないと思います」などという反論に使うことができます。
更に丁寧にすると、「一概には言い切れないのではないでしょうか」となり、語尾からやんわりとした否定の表現になっていると分かります。
ですが、意味としては変わることはなく、一般的に考えて、全部がそうとは言えないのではないですか、と伝えている使い方です。
「一概には言い切れない」を使った例文
・『サッカーの花形ポジションと言えばフォワードだが、そうだと一概には言い切れない』
・『景気がよくなってきていると言われていますが、そうとも一概には言い切れないと思います』
「一概には言い切れない」の類語や言い替え
・『一様には言い切れない』
よく似た使い方ができる表現で、こちらはひと括りにそうとは言えない、という意味になります。
よって、言い替えにできる場合が多いながら、何かの様式、スタイルなどがと使う時に向いており、「このようなルーティーンが当たり前だとは一様には言えないと思います」のようによく用いられます。
まとめ
「一概には言い切れない」は、一般的に考えて、そうではないだろうという意味で用います。
否定の表現として使われるため、相手によっては丁寧にした「〜言い切れないと思います」や「〜言い切れないのではないでしょうか」といった形でよく用いられています。