正しい使い方をマスターしておくと、生き生きと仕事に取り組めます。
「健康とご多幸」の使い方を見ていきましょう。
「健康とご多幸」とは?
この場合の「健康とご多幸」は、幸が多いことをあらわします。
大病にかからず、大きな夢に向かって歩みを進めることをいいます。
「ご」は相手に対する敬意を示しているので「どうぞいつまでも、幸せの花が咲きますように」という解釈ができます。
挨拶文の末尾に使われる、丁寧な表現といえるでしょう。
「健康とご多幸」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
新年のご挨拶、そして通常のビジネス文書でも使いやすいのが「健康とご多幸」です。
通常は「ご健康とご多幸」と「ご」を補って使用します。
異動があり役職や勤務先が変わったことをお知らせする案内文、そして年末年始の挨拶文、その他のビジネス文書に使えます。
文の終わりの結び文として使われるので、書き出しよりも文書の末尾に取り入れていきましょう。
「略儀ながら」や「末筆ながら」を頭に付けると、唐突感が少なくなり自然な文にまとまります。
「健康とご多幸」を使った例文
・『末筆ながら、皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます』
・『略儀ながら、本年のご健康とご多幸をお祈りいたします』
「健康とご多幸」の類語や言い替え
似ている言い方に「ご健勝とご多幸」もあります。
健勝は健康であることを、心から実感できる様子をあらわします。
「ご健康とご多幸をお祈り申し上げます」という文は、常套句のひとつなので心得ておきましょう。
また言い替えの表現に「ご活躍とご健勝」そして「ご活躍」「ご清祥」があります。
一方で「ご健康とご多幸」は病気を抱えている方には、使いにくい言い回しです。
デリケートな場面では「ご案内申し上げます」や「ご高配賜りたく、お願い申し上げます」など無難な表現にとどめておきましょう。
まとめ
「健康とご多幸」をお伝えしました。
正しい言い回しを知って、敬語のスペシャリストを目指していきましょう。