ある人が旅行したことを表現する場合には、「ご旅行なさいました」と表現することもあるかも知れません。
これは非常に礼儀正しい印象ですが、あまり使われないので用法が分かりづらいことがあります。
どのように用いるべきかを考えてみましょう。
「ご旅行なさいました」とは?
目上の人物などが過去に何処かの場所を旅行した出来事について、尊敬語の「なさる」を用いてうやうやしく伝える表現です。
「ご旅行なさいました」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
自分より目上の人や贔屓にする顧客が、ある場所を旅行したことを知る機会があるでしょう。
それについてを別の人に伝える時に、「ご旅行なさいました」と言うことができます。
用いる場合、一体誰が何処を旅行したかを、はっきりさせることが大切です。
これはご健在な人物について言うのみならず、「空海上人は」のように、歴史的な偉人の行動を表す時にも使うことができます。
またその誰かが旅行をしたことに、自分としての意見を述べることも可能です。
ただ「なさいました」は尊敬語なので敬語には良いですが、普段の会話では違和感を与えるので言い替えが必要になります。
「ご旅行なさいました」を使った例文
・『その昔に空海上人はこの場所をご旅行なさいました』
・『会長は先月に東京をご旅行なさいましたが、私はお会いする機会はありませんでした』
「ご旅行なさいました」の類語や言い替え
「ご旅行されました」は、するの尊敬語である「される』を用いて、旅行したことを敬って言う表現です。
「ご旅行いたしました」は、するの謙譲語「いたす」を用いて、旅行したことを敬って述べています。
「ご旅行されたとのことです」は、人から旅行したと聞いたことを伝える言い方です。
「ご旅行に行かれました」は、行くことを尊敬語の形として、旅行したことを言い表しています。
「ご周遊なさいました」は、あちこち旅行して回る意味の「周遊」を用いた表現です。
またご旅行の言い替えとしては、「ご行脚」「ご観光」「ご見物」などを選ぶこともできます。
まとめ
ある目上の人物が何処かを旅行したことを伝えるにあたり、「ご旅行なさいました」を用いることができます。
誰が何処を旅行したか明確とすることが大切です。
健在の人物だけでなく、歴史上の偉人について取り上げる上でも使えるでしょう。