ビジネスにおいては「中途半端な仕事」は許されません。
そういう意味で「完遂」という言葉は、ビジネスではよく使われる言葉であり、これより解説していきます。
「完遂」とは?
「完遂」の読みは「かんすい」であり、「かんつい」ではないので注意が必要です。
「完全にやり遂げる」という見た目通り、「最後までやり遂げる」または「成し遂げる」という意味があります。
つまり、「単に終える」というだけでなく、「万全の形」や「十分に納得できる形」または「成功」という結果を残して「終える」という意味合いがあるものと考えましょう。
また、傾向としては「簡単にできる」物事には使わず、困難を伴ったり、難しいことをやり遂げた場合に使われがちです。
つまり、「取り敢えず終える」や「すぐ終わらせられる」という場合には、「完遂」という言葉は使用すべきではないということになります。
「完遂」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
「完遂」がビジネスで使われる場合は、「求められていた質の高さや成果をしっかりと出した上で物事を終える」という意味での使用です。
例えば、「高速道路工事の完遂を見届ける」や「難しいプロジェクトを完遂する」と言った形でも用います。
自分自身に関することでも使用はできますが、「成果」や「質」についての評価に客観性が求められる場合もあり、安易な使用は自画自賛と捉えられかねない点には注意しましょう。
「完遂」を使った例文
それでは、上記以外の使用例を挙げてみます。
・『難工事を完遂できたのは、優秀な現場スタッフのおかげです』
・『新規事業展開は、現時点で予想以下の売上しか達成していないので、完遂とは程遠い結果だ』
「完遂」の類語による言いかえ
「完遂」の類語や類語表現としては、既出の「成し遂げる」の他、「長い時間をかけて大きな成果を達成する」という意味の「大成」、「物事を成し遂げる」という意味もある「成就」「じょうじゅ」、「最後までやり抜く」という意味の「遂行」「すいこう」などが考えられます。
まとめ
「完遂」とは、「最後までやり抜いた上で、しっかりとした結果を出す」という意味の言葉です。
言外に「難しいことをやり遂げる」という意味合いが含まれている傾向があります。