間違った使い方ではないか、不安に思う熟語もあるもの。
今回は「中枢」の意味と使い方を見ていきます。
正しい使用例を学びましょう。
「中枢」とは?
「中枢」は「ちゅうすう」と読みます。
「中」は「中核、中心」をあらわすため、物事の基本となる部分を示しています。
また「枢」は「大切な仕掛け、要」をあらわす言葉です。
そのため中枢で1番大切なところ、抜かしてはいけない本丸をいいます。
重要なところ、外せない中核をあらわします。
「中枢」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
こちらの文言は「大切な場所」や「主要なところ」をあらわす表現です。
そのため企業や大きな町の、中心的な役割を担っている部分を指します。
例えば「中枢都市」というと、そのエリアにおける主要な都市をあらわします。
また「中枢的」とは、とても大切なことの例えです。
一方で「中枢」は脳や神経を解説する時にも用いられる、医療用語のひとつです。
難解で分かりにくい用語でもあるので、他の言い方も併せて覚えておきましょう。
「中枢」を使った例文
・『弊社の中枢となっている、重要な部署でございます』
・『西日本エリアの中枢都市へ、出店を予定しております』
「中枢」の類語や言い替え
よく似ている言い方に「衷心」があります。
「ちゅうしん」と読むため「中枢」と打ち間違えしやすい熟語です。
衷心は「真心」をあらわす表現です。
「心より」という意味があるので、フォーマルな場で用いられています。
「衷心よりお礼申し上げます」や「衷心よりお悔み申し上げます」がひとつの例です。
このほか言い替えの表現に「重要」「中核」「心臓部」「必要不可欠な」「衷心的な」があります。
「心臓部」は組織の中心を例えた表現で「弊社にとって欠かせない、まさに心臓部のようなチームです」と使用できます。
覚えておきましょう。
まとめ
「中枢」を解説しました。
今さら聞きにくい表現をスマートに学んで、敬語の達人を目指していきましょう。