使い方が分からない表現があると、困ってしまうものです。
「なんとなれば」の正しい使い方と類語について見ていきましょう。
「なんとなれば」とは?
なんとなればは「何となれば」と読みます。
日常生活であまり聞かない表現ですが「なぜかと言うと」という意味があります。
「それは」と理由を述べたい時のフレーズです。
「どうしてかと言うと」という解釈ができる、文といえるでしょう。
「なんとなれば」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
使い方に迷ってしまう「なんとなれば」。
理由を説明する時のフレーズで「なぜなら」の置き替え語として定着しています。
「なぜなら」よりも丁寧に聞こえますが、古語や漢文の要素が強く、現代文には不釣り合いの表現です。
いかめしく聞こえてしまい、こちらの言い分が聞いている方の心に響かない恐れも。
気になる場合は他のフレーズに置き替えて、用いていくといいでしょう。
また「なんとなれば」は理由を後に述べる言い方です。
短い時間の中でコンパクトに伝える時は、結論や理由を先に言った方が、聞き手を飽きさせないスピーチになることも。
全体の雰囲気を考えながら、文の構成を考えていきましょう。
「なんとなれば」を使った例文
・『なんとなれば、海外進出が考えられます』
・『なんとなれば、立地と値段が想定されています』
「なんとなれば」の類語や言い替え
似ている表現に「なぜならば」があります。
数学の講義でよく耳にする表現で「なぜそうなるかと言うと」という解釈があります。
結論を先に述べて、答えを後で言いたい時のフレーズといえるでしょう。
ただ「なぜならば」は学術的な言葉なので、冷たい印象を与えることも。
取引先の方には控えておいた方が無難です。
言い替えの表現に「と申しますのは」や「詳しくご説明すると」があります。
まとめ
「なんとなれば」を解説しました。
色々な表現を学んで、敬語力を引き上げていきましょうう。