この記事では、「お忘れください」の使い方について分かりやすく説明していきます。
「お忘れください」とは?
「お忘れください」の意味は以下の通りです。
1つ目は、自分達の手違いによるもので、相手には関係のないことを伝える丁寧な表現です。
2つ目は、相手がミスや勘違いをした時に、気にしないで良いと気遣う丁寧な表現です。
「お忘れ+ください」で成り立っている語で、「お忘れ」の「お」は尊敬語の接頭辞、「忘れ」は「忘れる」の連用形で「記憶に留めない」、「ください」は「くれ」の尊敬語、全体で「記憶に留めないでくれ」の敬語表現になります。
「お忘れください」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「お忘れください」は、自分達が相手に伝えた事柄が、誤りであったり中止になったりして取り消したい時や、相手が失敗してお詫びしてきたり、申しわけなさそうにしている時などに使われます。
「お忘れ」は不自然に聞こえますが、「お・ご〜ください」でひとつの敬語表現になります。
ただし、口語的ですので、目上の人や社外の人には言い換えが必要です。
「お忘れください」の正しい文章表現
「お忘れください」の正しい文章表現は以下の通りです。
・『ご放念いただけますと幸いです』
「放念」は「気にかけないこと」「心配しないこと」、「いただけ」は「もらう」の謙譲語「いただく」の可能形・連用形、「お・ご〜いただく」で一つの敬語表現、「幸いです」は「〜とありがたい」の丁寧語、全体で「気にかけないでもらえるとありがたい」の敬語表現になります。
「お忘れください」を使った例文
「お忘れください」を使った例文は以下の通りです。
・『先程のメールは誤送信ですので、どうぞお忘れくださいますようお願いいたします』
・『15日の会議は中止になりましたので、どうぞお忘れください』
・『その件に関してはこちらも全く気にしておりませんので、どうぞお忘れくださいませ』
「お忘れください」の類語や言い替え
「お忘れください」の類語や言い替えは以下の通りです。
・『お見捨て置きください』
・『ご放心ください』
・『お気になさらないでください』
まとめ
今回は「お忘れください」について紹介しました。
意味や使い方を覚えておき、いざという時に正しく使える様にしておきましょう。