何かの状況に接して耐えられなと思う時、「忍びない」と言うことがあります。
これは若い人はあまり使わない表現かも知れません。
忍びないとはどんな意味で、どう使うべきかを確かめてみましょう。
「忍びない」とは?
自分や誰かのネガティブな言動や状況に対して、直視するのに耐えられない、我慢できないという気持ちを表す時の表現です。
「忍びない」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
目の前で事故やいじめなどで、酷い状況に陥っている人を見る機会があります。
そのような自分にとって見るに耐えられないような状況などに対し、「忍びない」を使うことが適切です。
これによって自分が相手を気の毒だと思っている気持ちを、伝えることができるでしょう。
言葉に含むときは、「目の前の状況」など、どんな様子や言動について忍びないと思うのか、示すことができます。
また忍びないから「自分が動くことにした」など、自身の行動を示すことも可能です。
「忍ぶ」には人目を避ける意味がありますが、「忍びない」はその意味では使われません。
また「忍びない」は謝罪の意味はこもっていないので、謝罪代わりに使おうとしては、相手の心証を害する可能性があることに注意してください。
「忍びない」を使った例文
・『あんなに酷い状況が続いているなんて、本当に見るに忍びないことです』
・『放置しておくには忍びないので、私が改善に取り組むことにしました』
「忍びない」の類語や言い替え
「お気の毒」は、他人の状況などがとても可哀想であると、同情する気持ちを現すことができます。
「痛々しい」としても、同情して可哀想と思う気持ちを意味する表現です。
「傷ましい」は、目を背けたくなるほど悲惨であると思う気持ちを表します。
「見ていられない」は、見ればネガティブな気持ちが湧くので、見ることが不可能の意味です。
「心苦しい」は、心に痛みを感じると共に、申し訳ないとの気持ちを表します。
「耐え難い」は、苦しくて我慢できないことです。
「我慢できない」は、心に感情を押さえつけることが不可能であることを表します。
まとめ
何かの言動や状況に対し、耐えられないような気持ちを示すのが、「忍びない」との表現なのでした。
これによって自分が気の毒だと思うことを伝えられます。
しかし謝罪代わり使えないことには、十分に気をつけて使ってみてください。