「かねてからの懸案事項」とは?ビジネスメールや敬語の使い方を徹底解釈

「かねてからの懸案事項」とは? ビジネス用語

この記事では、ビジネスシーンでよく使われるフレーズの「かねてからの懸案事項」について、その意味や使い方や言い換え表現などを徹底解説します。

「かねてからの懸案事項」とは?

「かねてからの懸案事項」のフレーズにおける「かねて」は、「以前、かつて」との意味の言葉です。

次の「懸案」の読みは「けんあん」で、「問題視されながら未解決の課題」を指す言葉です。

また、「事項」「事柄、項目」の意味です。

したがって「かねてからの懸案事項」のフレーズは「以前から問題視されながら未解決の課題項目」といった意味の表現です。


「かねてからの懸案事項」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点

「かねてからの懸案事項」のフレーズは、先き記した意味としてよく使われる表現です。

しかし、このフレーズで使われている「懸案」「以前から問題視されてきた事柄」を表すため、「かねてからの懸案事項」「以前から」との意味が重ねて使われていることになり、本来は正しい日本語ではないのです。

以上のように、このフレーズは日本語としては適切ではありませんが、広く使われている表現のため、誤りだと指摘されることは少ないでしょうが、できれば避けるべき表現と言えます。

ただし、この記事では間違いながら広く使われているこの表現のまま、以降も説明を続けます。


「かねてからの懸案事項」を使った例文

・『本日は、かねてからの懸案事項について、徹底的に議論したいと存じます』
・『かねてからの懸案事項が、ようやく解決しました』

「かねてからの懸案事項」の類語や言い換え

「かねてから」の類語としては「以前より」「前々から」が挙げられます。

したがって、「かねてからの懸案事項」「以前よりの懸案事項」「前々からの懸案事項」と言い換えることができます。

また、このフレーズは「かねてからの懸念事項」と言い換えることもできます。

まとめ

「かねてからの懸案事項」のフレーズは「以前から問題視されながら未解決の課題項目」といった意味の表現です。

「かねてからの懸案事項」における「懸案」は、「以前から問題視されてきた事柄」の意味で、この前に「かねてから」を付けると、「以前から」の意味が重ねて使われることになり、日本語としては本来正しい表現ではありません。

広く使われている表現ですが、使用に当たっては注意が必要です。

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