この記事では、ビジネスシーンでよく使われるフレーズの「すでにご承知おきのこととは存じますが」について、その意味や使い方や言い換え表現などを徹底解説します。
「すでにご承知おきのこととは存じますが」とは?
「すでにご承知おきのこととは存じますが」のフレーズにおける「すでに」は、「とっくに、もはや」との意味の言葉です。
次の「ご承知」は「知っていること」を意味する「承知」に、敬意を示す接頭辞の「ご」が付けられた言葉です。
また、「おき」は「しておく」という表現が変化したもので、「前もって何かをする」という意味のある言葉です。
そして、最後の「存じますが」は「思う」の謙譲語の「存じる」に、丁寧語の「ます」と、逆接の接続詞の「が」が付けられた表現です。
したがって、「すでにご承知おきのこととは存じますが」のフレーズは「とっくに知っていることと思うが」との意味の、丁寧な敬語表現となります。
「すでにご承知おきのこととは存じますが」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「すでにご承知おきのこととは存じますが」のフレーズは、目上の人に対して、知っているであろうことを再度確認するような場面で、よく使われる表現です。
何度も聞かれたり、確認されたりすることは、不愉快に感じられることがあるため、確認する際の前置きとして、このフレーズが添えられるのです。
いわば確認する際のクッション言葉として使われていると言えます。
「すでにご承知おきのこととは存じますが」を使った例文
・『すでにご承知おきのこととは存じますが、明日の会議の時間は午後1時からに変更になっております』
・『すでにご承知おきのこととは存じますが、私は先月より技術部門から営業部門に配置転換になっています』
「すでにご承知おきのこととは存じますが」の類語や言い換え
「すでにご承知おきのこととは存じますが」のフレーズは、最も簡潔な敬語として「すでにご存知かとは思いますが」と言い換えることができます。
また「承知」を使った表現でも「すでにご承知のことと存じますが」との簡潔な敬語表現に言い換えることもできます。
まとめ
「すでにご承知おきのこととは存じますが」のフレーズは「とっくに知っていることと思うが」との意味の、丁寧な敬語表現です。
目上の人に対し、すでに知っているかもしれないことを、念のために確認する場面で、いわゆるクッション言葉としてよく使われる表現です。