フォーマルなビジネスシーンでも、個人の感情表現が使用されることはあります。
「大変驚きました」はその典型事例であり、皆さんにとっても割と使い慣れた表現ではありますが、これより解説いたします。
「大変驚きました」とは?
「大変」は、「大事件」や「大事故」または「困難」や「苦労」を表すこともありますが、この場合は「とても」という意味の強調を意味する言葉として使用されています。
一方「驚きました」は「驚く」という動詞の連用形「驚き」に、丁寧表現の助動詞「ます」の連用形「まし」、更に過去や完了を意味する助動詞「た」の終止形もしくは連体形が付いた形です。
以上により、「大変驚きました」とは、「とても驚きました」という丁寧な意味を表すフレーズとなります。
「大変驚きました」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
何らかの情報を知ったか聞いて、それに対する自分自身の驚きの反応や感情を伝えるために用いられます。
驚いた理由としては、良い情報の場合もあれば、悪い情報の場合もあり得ますが、どちらの意味でも使用可能です。
例えば、「売上が2倍になったと聞き、大変驚きました」や「工場が閉鎖になると伺い、大変驚きました」のように用います。
「大変驚きました」を使った例文
それでは、上記以外に考えられる使用例を以下に挙げてみましょう。
・『思いがけないことで大変驚きました』
・『大変驚きましたので、このようにご連絡いたしました』
・『大変驚きましたが、事情を知り安心しました』
「大変驚きました」の言い替え
「とても驚いた」という内容になれば言い替え表現として成立しますので、以下のような事例が考えられます。
・「寝耳に水でした」
「寝耳に水」とは、思いもかけない出来事の発生を知ったり聞いたりして驚くことを意味することわざです。
・「仰天しました」
驚くという意味の「仰天」「ぎょうてん」を用いていますが、やや大げさな表現ですので、悪い内容についての驚きに使用する場合は注意しましょう。
・「びっくりしました」
かなりカジュアルな「驚き」を表現するフレーズですので、親しい間柄での使用に限られます。
まとめ
「大変驚きました」とは、何らかの情報を聞いて、それに対しての驚きの感情を相手に伝えるための丁寧な表現です。
良い意味でも悪い意味でも「驚き」の感情に用いることが出来ます。