「拝察申し上げます」とは?
ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど、分かりやすく解説していきます。
「拝察申し上げます」とは?
「拝察申し上げます」とは、相手の気持ちや事情を慮るときに使用できるフレーズです。
「拝察」は「はいさつ」と読み、「推測する」という意味の謙譲語です。
そこに「いう」の謙譲語「申し上げます」を組み合わせて「あなたの状態を推しはかって理解します」という表現になります。
謙譲語が重なる二重敬語ですが、ビジネスの定型文で慣例的に使用されています。
主に手紙のあいさつ文や、口に出しにくいネガティブな事象などにも使用できる言い回しです。
「拝察申し上げます」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
それでは、ビジネスで「拝察申し上げます」を使用する場合、どのような使い方になるでしょう。
たとえば、あなたが取引先に季節の案内状を送ることになったとします。
その際、「拝啓 時下ますますご清栄のことと拝察申し上げます」のように文頭の挨拶として使用することができます。
「拝察申し上げます」を使った例文
・『今回のご不幸に対し、悲しみはいかばかりかと拝察申し上げます』
・『さぞご多用のこととご心労拝察申し上げます』
・『〇〇さまにおかれましては、ますますご健勝のことと拝察申し上げます』
「拝察申し上げます」の類語や敬語での言いかえ
たとえば「拝察いたします」や「お察しいたします」「恐察申し上げます」などに言い換えできます。
また「拝察」の前に「心中」や「胸中」「さぞお辛いことと」「さぞお力落としのことと」「ご苦労いかばかりかと」など相手の労苦を気遣う言葉を入れることもできますので、シーンや相手先によって使い分けましょう。
まとめ
このように「拝察申し上げます」は、相手の気持ちや事情を慮るときに使用できる言葉です。
ビジネスでもプライベートでも使える言葉ですので、覚えておくとよいでしょう。