この記事では、「誠に勝手なお願いとは存じますが」の使い方について分かりやすく説明していきます。
「誠に勝手なお願いとは存じますが」とは?
「誠に勝手なお願いとは存じますが」は、相手にお願いごとをするクッション言葉です。
「誠に+勝手+な+お願い+とは+存じます+が」で成り立っている語で、「誠に」は「まちがいなくそうである様子」、「勝手」は「相手のことを考えず、自分に都合のいいようにふるまう様子」、「な」は接続助詞、「お願い」の「お」は謙譲語・美化語の接頭辞、「とは」は接続助詞「と」+「は」、「存じます」は動詞「思う」の謙譲語「存ずる」の連用形「存じ」に、丁寧語「ます」が付いた語、「が」は逆接の接続詞、全体で「本当に自分にだけ都合のいいお願いとは思うが」の敬語表現になります。
「誠に勝手なお願いとは存じますが」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「誠に勝手なお願いとは存じますが」は、自分達の都合、またはやむを得ない事情により、相手に作業や譲歩、許可してもらう時に使われます。
ビジネスでは合理性を考えたうえで、相手にお願いごとをしなければならないこともあるため、形式的な表現のひとつとして覚えておきましょう。
「誠に勝手なお願いとは存じますが」の正しい文章表現
「誠に勝手なお願いとは存じますが」の正しい文章表現は以下の通りです。
・『誠に勝手なお願いで恐縮ではございますが』
「恐縮」は「申し訳なくて身のすくむ思いであること」、「ございます」は動詞「ある・いる」の丁寧語「ござる」の連用形「ござり」に、丁寧語「ます」が付いた「ござります」の音変化、お詫びの意味が加わるため、より丁寧な表現になります。
「誠に勝手なお願いとは存じますが」を使った例文
「誠に勝手なお願いとは存じますが」を使った例文は以下の通りです。
・『誠に勝手なお願いとは存じますが、納品日を早めていただけますか』
・『誠に勝手なお願いとは存じますが、今月末で退職させていただきたく存じます』
・『誠に勝手なお願いとは存じますが、精算書のフォームを変更していただけますか』
「誠に勝手なお願いとは存じますが」の類語や言い替え
「誠に勝手なお願いとは存じますが」の類語や言い替えは以下の通りです。
・『誠に勝手なお願いで申し訳ございませんが』
・『勝手を申しまして大変申し訳ございませんが』
・『身勝手なお願いとは承知しておりますが』
まとめ
今回は「誠に勝手なお願いとは存じますが」について紹介しました。
意味や使い方を覚えておき、いざという時に正しく使える様にしておきましょう。