ビジネスの場面では、いろいろな予期しない出来事もあり、予定の通りに事が進まない時もあります。
そのような際に、「事情があって」というフレーズを使う場合があります。
この記事では、フレーズの使い方や注意点などを交えながら、意味合いなどを解説していきたいと思います。
「事情があって」とは?
「事情があって」とは、事前に立てていた予定が急に変更された際に、その理由を簡略化して伝えるフレーズです。
「事情」とは、「物事がその状態になった因果関係や経緯」のことです。
その出来事を詳細に説明すると長くなってしまう時などに、一言で「事情があって」と説明することにより、理由があって予定が変更となったことを簡略化して相手に伝えることができます。
「事情があって」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使う時の注意点
「事情があって」を使う場面としては、予定が変更された際に、その理由付けの言葉として使われます。
ただ注意点としては、予定が変更されたことよりも、その予定が変更された理由の方が重要である場面においては、簡略化せずに、詳細に理由を説明した方がよいでしょう。
なぜなら、場面によっては、「事情があって」と簡略化して伝えてしまうと、自分に都合が悪い事を隠しているというふうに捉えられる場合もあるため、相手からの信頼を損ねてしまう危険もあるからです。
また、「事情があって」はフランクな言い回しですので、ビジネスメールやビジネス上の会話で使う場合には、「事情がありまして」や「事情により」など、丁寧な言い方に言いかえた方がよいでしょう。
「事情があって」を使った例文
・『事情がありまして、イベントは延期することとなりました』
・『事情により、予定時刻より遅れての登場となります』
「事情があって」の類語や言い替え
「事情があって」の言いかえとしては、「都合により」とか「諸事情により」などのフレーズが挙げられます。
ただ、「都合」の意味合いは、「他の物事に影響を与える理由」という意味合いですので、細かいニュアンスとして「都合により」は、自分が起因となる時にだけ使える言い方です。
一方で、「事情があって」は、自分以外が関わっている出来事も含め全部のことを指しています。
また、「諸事情により」は、「事情があって」よりもさまざまな出来事が複雑に絡み合っているというニュアンスとして使われます。
そのため、それぞれの言い方に言いかえる時には、その時の状況に鑑みて、どのように言いかえるか判断する必要があります。
まとめ
この記事では、「事情があって」について説明してきました。
相手への説明を簡略化できる便利なフレーズではありますが、重要な事柄まで簡略化してしまうと相手からの信頼を損ねてしまうかもしれません。
「事情があって」を使う時には、その時の状況を見ながら使う必要があります。
