「ご事情拝察いたしました」とは?
ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど、分かりやすく解説していきます。
「ご事情拝察いたしました」とは?
「ご事情拝察いたしました」とは、相手の気持ちや事情を慮るときに使用できるフレーズです。
「ご事情」は「事情」の敬語表現で物事の状態やそうなった経緯、背景などを指します。
「拝察」は「はいさつ」と読み、「推測する」という意味の謙譲語です。
そこに「する」の謙譲語「いたします」を組み合わせて「あなたの状態を推しはかって理解しました」という表現になります。
謙譲語が重なる二重敬語のように見えますが、名詞と動詞の組み合わせのため正しい敬語表現となります。
主に手紙のあいさつ文や、口に出しにくいネガティブな事象などにも使用できる言い回しです。
「ご事情拝察いたしました」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
それでは、ビジネスで「ご事情拝察いたしました」を使用する場合、どのような使い方になるでしょう。
たとえば、あなたが取引先からとある商品の納入について前倒しできないか要望されたとします。
その際、「ご事情拝察いたしました。
ご希望に添えるよう尽力いたします」のように使用することができます。
「ご事情拝察いたしました」を使った例文
・『今回のトラブルについて、ご事情拝察いたしました』
・『ご事情拝察いたしました。ご心痛いかばかりかと存じます』
「ご事情拝察いたしました」の類語や敬語での言いかえ
たとえば「ご事情拝察申し上げます」や「お察しいたしました」「恐察申し上げます」などに言い換えできます。
また「ご事情」の言いかえとして「心中」や「胸中」「さぞお辛いことと」「さぞお力落としのことと」「ご苦労いかばかりかと」など相手の労苦を気遣う言葉を入れることもできますので、シーンや相手先によって使い分けましょう。
まとめ
このように「ご事情拝察いたしました」は、相手の気持ちや事情を慮るときに使用できる言葉です。
ビジネスでもプライベートでも使える言葉ですので、覚えておくとよいでしょう。
