ビジネスにおいても、強い形での否定的な表現は存在しています。
「以ての外」もそのようなフレーズの1つであり、これより解説いたします。
「以ての外」とは?
「以ての外」は「もってのほか」と読みます。
「とんでもないこと」や「とてつもないこと」、または「到底許されないこと」という意味がメインですが、「意外」という意味もあります。
「意外」を意味する「思いの外」と同じ意味の「思っての外」から転じたものとする説がありますが、諸説の中の1つに過ぎません。
尚、ビジネスにおいても一般的な使用においても、昨今では「到底許されないこと」という意味で使用される傾向が見られます。
「以ての外」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
まず考えられるパターンとしては、ある事柄について、「到底許されないこと」だと強く否定や批判するために用いられます。
具体的には、「そのような判断は以ての外です」のように用います。
次に考えられるのが、「意外」や「予想外」という意味での使用です。
「今回の彼の行動は以ての外だった」がこのパターンでの使用例です。
ただ、かなりの割合で「到底許されないこと」という批判的な意味での使用が目立ちます。
「以ての外」を使った例文
それでは、外に考えられる使用例を以下に挙げてみましょう。
・『以ての外としか言いようがありません』
・『この金額は以ての外です』
「以ての外」の言い替え
「到底許されないこと」や「想定外」または「とてつもない」という意味を言い替える必要があります。
・「論外」
「ろんがい」と読み、悪い意味での「とんでもない」や「到底許されない」という意味です。
・「話にならない」
呆れて物も言えない程酷いことを意味します。
・「存外」
「ぞんがい」と読み、「思いの外」という意味があります。
まとめ
「以ての外」とは、「到底許されないこと」や「とんでもないこと」または「想定外」といった意味があるフレーズです。
現在では、「到底ゆるされないこと」という意味で使用される傾向があります。