ここでは「お待ちいたしかねます」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「お待ちいたしかねます」とは?
「お待ちいたしかねます」は、待つことができないと伝えるための表現になります。
そのような使い方になるため、予定以上に待たされている、一度その予定を過ぎているといったような場合に使われることが多く、「これ以上はお待ちいたしかねます」などという用い方になります。
この場合、もう待つことができないと表現しており、場合によっては絶対に待てないといった緊迫した状況で使われることもあります。
そのような意味や使い方になりますが、極力丁寧にそれを伝えるために用いられる表現なので、使われる場面としては主にビジネスシーンになります。
強くもう待てないと言いたい時でも、他社に対する礼儀というものがあるため、このように使うという具合です。
「お待ちいたしかねます」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「お待ちいたしかねます」は、ビジネスシーンだけでなく、BtoCでも使われることがあります。
その場合、「保管期限を過ぎてはお待ちいたしかねます」のような用い方になり、預かっておける期限内に取りに来て欲しいといったシチュエーションでそういった使われ方をされることがあります。
ビジネスシーンでも使える丁寧な表現ながら、砕くと「待ちません」という意味になり、そのように言い切っていることにもなります。
よって、このように使われた側はどうしてもまだ待って欲しい場合には、そうして欲しい理由などを詳しく丁寧に述べた返答が必要です。
口語で使われることはなく、文章専門の表現になるため、同じニュアンスで口頭で使いたい場合には、以下の類語のように言い替えるといいでしょう。
「お待ちいたしかねます」を使った例文
・『期限を5日も過ぎておりますので、これ以上はお待ちいたしかねます』
・『前回は特例として2日待ちましたが、今回は1日もお待ちいたしかねます』
「お待ちいたしかねます」の類語や言い替え
・『お待ちすることができません』
使う文脈によって、途中の「が」を「は」にした方が適切な場合がありますが、それ以外は「お待ちいたしかねます」と同じように使える表現で、意味もほとんど一緒です。
上の例文では先の方の場合は「が」、下では「は」とするとよく、文章だけでなく、口語で使うこともできます。
まとめ
「お待ちいたしかねます」は、待てないと表現するために使われています。
それをとても丁寧にした形ですが、そうすることはできないと言い切っている強い表現になっており、主にビジネスシーンやBtoCでのそういったシチュエーションにおいて使われています。