ビジネスシーンでは、かしこまった表現が多用される傾向があります。
「長きにわたり」もその典型的事例であり、これより解説いたします。
「長きにわたり」とは?
「長き」とは「長い」という形容詞の古語「長し」の連体形です。
意味としては「長いこと」ですが、この場合は「長い間」という意味での使用と考えられます。
一方、「〜にわたり」は漢字も使って表記すると「〜に渡り」となります。
これは「〜の間ずっと」という意味ですから、「長きにわたり」とは、「長い間ずっと」という意味のフレーズであることがわかるはずです。
一般的な「長い間」のかしこまった表現パターンであると考えましょう。
「長きにわたり」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
ビジネスシーンでこのフレーズが用いられるのは、フォーマルな文章において「長い間」という意味を表現したい時です。
口頭でも使用することはあり得ますが、その場合もかなりフォーマルな式典などでの挨拶やスピーチであることが大半です。
具体的な使用例としては、「長きにわたり当社に貢献していただき、感謝申し上げます」のような形が挙げられます。
概ね、「長年の功績」や「長年の貢献」に対して、「長年」の部分を表現するために用いられる傾向があります。
「長きにわたり」を使った例文
それでは、上記以外に考えられる使用例を挙げてみましょう。
・『長きにわたりお世話になりました』
・『長きにわたりご教授賜りましたことに付きまして、感謝の言葉もございません』
「長きにわたり」の言い替え
このフレーズの言い替えとしては以下のような形が考えられます。
・「長い間」
既出のシンプルな言い替えとなります。
フォーマルな場面で使用しても特に問題はありません。
・「長期間にわたって」
こちらも「長きにわたり」を現代風に言い替えたものです。
まとめ
「長きにわたり」とは、「長い間ずっと」という意味をかしこまった形にしたフレーズです。
「長年の功績」や「長年の貢献」を表現する場合に用います。