正しい使い方なのか、不安に感じるビジネス敬語もあるものです。
「お互い様」の適切な使い方と例文をチェックしていきましょう。
大人の教養に役立ててください。
「お互い様」とは?
この場合の「お互い様」とは「おたがいさま」と読みます。
思いやりの心で接し合う、慈悲の精神をあらわしています。
相手から迷惑をかけられていると思っても、反対にこちらが助けてもらうこともある、もたれ合いの関係性を示しています。
支え合いながら、生きていく理論を表現しています。
「お互い様」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
昔から伝わる、日本人の美徳をあらわしているのが「お互い様」という息づかいです。
「困ったときはお互い様」とは良く言われたもので、苦しい時は誰にでも来るのだから、困った時は助け合おうという気持ちが込められています。
とても良い言葉ですが、仕事場でつかうには注意が必要です。
とくに自分が迷惑をかけている立場でありつつ「お互い様ですから」というのは、自己中の極みに見えます。
自分が優しい行動を取れて、相手に「あまり気にしないでください」と言いたい時にさり気なく取り入れていきましょう。
「お互い様」を使った例文
・『お互い様です。遠慮なさらないで下さい』
・『いえいえ、お互い様です。どうぞお気遣いなく』
「お互い様」の類語や言い替え
似ている言葉に「ギブアンドテイク」があります。
持ちつもたれつ、支え合いの精神を示しています。
仕事論をあらわす言い方ですが、こちらも当事者が用いると、どこか偉そうに聞こえます。
上司や目上の方に「ギブアンドテイクですから」と言うと角が立つので、気を付けておきましょう。
言い替えに「どうぞお構いなく、お願いします」や「お気になさらず」があります。
まとめ
「お互い様」を解説しました。
何気なく使っている敬語をおさらいすると、いつもの業務も落ちついてこなせます。
魅力的に働くために、言葉を多く学んでいきましょう。