おもてなしの席で耳にする敬語を、調べたいこともあるものです。
「ささやかではございますが」の適切な使い方と例文、似ている表現を見ていきましょう。
「ささやかではございますが」とは?
この場合の「ささやか」とは、僅かなことを指しています。
取るに足らないものという意味があり、謙遜したニュアンスが含まれています。
また「ございますが」は「ありますが」の丁寧な敬語にあたります。
そのため「ささやかではございますが」で「豪華なものではありませんが」や「大したものではありませんが」という控えめな意味があります。
へりくだって、何かをお渡しする時の表現といえるでしょう。
「ささやかではございますが」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
お酒好きの取引先の方においしいワインをお渡しする時、あるいは近所の和菓子店のいちご大福を手渡しする時、明るいフレーズを付け加えたいものです。
こちらから飲み物やお菓子をお渡しする時の、気の利いた言い回しが「ささやかではございますが」にあたります。
「ささやか」は地味であること、小さくて目立たない物という意味があるので、控えめに贈答品をお渡しする時に用いていきましょう。
一方でお客様が持ってきたお菓子をその場で開けて、一緒に食べる時に「ささやかではございますが」と言うのは失礼にあたります。
あくまで自分の持参した物に使えるフレーズなので、大人のマナーを心得ておきましょう。
「ささやかではございますが」を使った例文
・『ささやかではございますが、お召し上がりください』
・『ささやかではございますが、どうぞお受け取りください』
「ささやかではございますが」の類語や言い替え
似ている言葉に「ささやかながら」があります。
社内で小さな送別会や歓迎会をひらく時の言い方です。
「大げさな会ではないので、気軽に参加してください」と呼びかけたい時に用いてみましょう。
言い替えに「評判のお菓子ですので」や「行列のできる店の〇〇ですので」が挙げられます。
まとめ
「ささやかではございますが」を解説しました。
正しいビジネス敬語の使い方を知っていると、落ちついてデスクに向かえるもの。
社会人のスキルを上げていきましょう。