ビジネスにおいても、正確な数値や内容を伝えないケースはよくあります。
「だいたい」は、そのような場合に、一般的にもよく使われる表現であり、多くの人に馴染み深い言葉ではありますが、これより解説してみたいと思います。
「だいたい」とは?
「だいたい」は漢字で表記すると「大体」となります。
意味としては、「細かい点は除いた重要な部分」という意味で「大まか」と同じ用法がまず考えられます。
「話のだいたいの部分は理解した」といった表現がこの意味での使用になります。
次に考えられる意味は「約」と同じです。
つまり、正確ではないが、「そのぐらい」という意味で、具体的には「だいたい50グラムの重さだ」のような形での使用です。
また、それほど使用頻度は高くないものの「元はと言えば」や「そもそも」という意味での使用もあり得ます。
こちらは、「だいたい、一番責任があるのは彼だ」のような使用例が考えられるでしょう。
「だいたい」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
ビジネスでも、一般的な使用と同様に使用頻度が高いのは、「話や話題の根幹」を意味する場合か、「そのぐらい」という意味での使用です。
前者であれば、「広告戦略に関するレポートのだいたいの部分は、メインターゲット層への訴求の方法に当てられていた」のような形が考えられます。
一方、後者であれば、「企業買収に必要な額は、だいたい50億程度を想定しています」のような表現があり得るでしょう。
極めて使い勝手の良い表現ではありますが、割とカジュアルな表現であるので、フォーマルな場面での使用は適切とは言えない側面があります。
また、ビジネスにおいては、ある程度正確な情報が求められるため多用は厳禁です。
「だいたい」を使った例文
それでは、他に考えられる使用例を挙げてみましょう。
・『だいたい理解出来た』
・『だいたいそのぐらいではないかと思います』
・『だいたいの値で構いません』
「だいたい」の言い替え
「大まか」や「約」の意味をなす言葉や表現であれば言い替えとして使用可能です。
・「およそ」
「大まか」と「約」どちらの意味でも代用可能です。
また、「おおよそ」でも同じです。
・「粗方」
「あらかた」と読み、「ほとんど全部」という意味です。
・「概ね」
「おおむね」と読み、「大まかな趣旨」を意味します。
まとめ
「だいたい」とは、「大まか(な)」や「およそ」という意味のある言葉です。
数値や内容について、細かい点は除いて重要な部分を表すために使用されます。