感謝を表すフレーズはビジネスシーンでは頻出です。
「いろいろお世話になりました」もその1つのフレーズであり、これより解説いたします。
「いろいろお世話になりました」とは?
「いろいろ」は漢字表記であれば「色々」です。
「様々な種類のものがたくさんあること」を表す言葉です。
一方「お世話になりました」とは、相手が自分のために労力を割いてくれたことについて、感謝するためのフレーズになります。
以上のことから、このフレーズ全体としては、「様々な点で自分のために尽くしてもらったことについて感謝します」という内容のフレーズと言えるでしょう。
「いろいろお世話になりました」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
このフレーズがビジネスシーンで使用されるのは、基本的に職場を離れる際か、関係が深かった相手としばらく離れる場合のいずれかが考えられます。
前者としては、転勤や転職もしくは退職などで上司や同僚と別れる場合が想定され、後者としては、取引先の担当者の交代や逆に自分が相手の担当から離れる場合などが考えられます。
具体的には、「これまでいろいろお世話になりました」のような形で使用されます。
「いろいろお世話になりました」を使った例文
それでは、他に考えられる使用例を以下にあげてみましょう。
・『長年の間いろいろお世話になりました』
・『いろいろお世話になりましたこと、決して忘れません』
・『新人だった頃からいろいろお世話になりました』
「いろいろお世話になりました」の言い替え
「多くのことで相手に助けてもらった」という意味合いを出せるかが、言い替えの成立に必要です。
・「様々な面でご指導いただきました」
「いろいろ」を「様々な面」で言い替えています。
「ご指導」としているので、概ね相手に「教えてもらう」という形での「世話」が想定され、上司や先輩相手に使用するフレーズです。
・「再三にわたり助けていただきまして、感謝しかありません」
「再三」「さいさん」は、「二度も三度も」という意味もありますが、「何度も」という意味もあります。
「いろいろ」を回数的な面で捉えての言い替えです。
またこのフレーズでは、具体的な感謝のフレーズも加えて、感謝を表しています。
・「何から何までお力添えいただき、ありがとうございました」
「何から何まで」は、「あらゆる点で」や「あらゆることで」という意味のフレーズです。
「お力添えいただく」は、「助けてもらう」の謙譲表現になります。
まとめ
「いろいろお世話になりました」とは、あらゆることで相手に助けてもらったことについて感謝を伝えるフレーズです。
職場を離れる場合と、担当する相手から離れる場合の2つのケースで使用されます。
