ここでは「そのため」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「そのため」とは?
「そのため」は、これより前に述べたような事情があるので、という意味で使います。
例えば、「英語はほとんど分かりません。
そのため、全部日本語にした資料でお願いします」といったような用い方になり、英語がほとんど分からないという事情があるため、全部に日本語にしてもらいたいと言っています。
口語、文章のどちらでも使うことができますが、どちらかと言えば文章でそういった事情があるという説明に用いられることが多く、そちらでは「その為」と漢字にして使う場合もあります。
「そのため」の使い方や使われ方、使うときの注意点
この「そのため」は、この前の事情から、そのようになる、という使い方になります。
それがあってこそ、といった解釈になる用い方をすることもあり、「私なりに頑張って作成しました。
そのため、過去一番の自信作となっています」といったような使い方をした場合がそちらになります。
この場合にも、頑張ったという事情があるので、と解釈できるため、基本的な意味としては同じです。
文脈から「そのために」とした方が適している時にはそちらの形で用いられており、そちらでも意味が変わることはありません。
「そのため」を使った例文
・『こちらは今週はずっと雨模様です。そのため、○○に行くのは天気が回復する来週以降にしようと思っています』
・『もう少し安いものだと考えていましたが、思ったより高額でした。そのためにとても手が出せません』
「そのため」の類語や言い替え
・『よって』
「そのため」と同様に、この前に述べる事情があるため、という使い方になる表現です。
ほとんど同じ意味になるので、言い替えにすることができ、上の例文も2つともこちらに置き換えることができます。
漢字にすると「依って」と表記できますが、そちらではあまり使われていません。
まとめ
「そのため」は、そういった事情があるため、と用いられる前置詞で、この後にそうなのでこうなる、という内容を続けて使います。
それがあってこそ、といった解釈になる用い方をしてもよく、漢字では「その為」と表記しますが、いずれのシーンで使う場合も平仮名のままで特に問題はありません。