どのような場面で使えるのか、疑問に感じる言葉もあるものです。
「考慮していただき」の正しい使い方と例文、似ている言い方を学んでいきましょう。
「考慮していただき」とは?
この場合の「考慮」とは、考えに入れることを指しています。
また「していただき」は「してもらい」という意味があり、この場合は謙譲語として働いています。
相手にしてもらった自分を、下げる言い方です。
そのため「考慮していただき」で「考えに入れてもらい」と訳せます。
こちらの事情を視野に入れてくれたことに、お礼を述べる時に使います。
「考慮していただき」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
こちらの事情に鑑みて、結論を出してくれた方にお礼を述べたいことがあります。
例えば時短勤務を希望していて、上司にその意向を伝えたところ、その願いが叶った時に用います。
自分の要望を上の方に伝えて、組織的な計らいをしてもらった時に用いてみましょう。
一方で「考慮していただき」は「して」を省いて「考慮いただき」とするとナチュラルな文になります。
その他の言い方も頭に入れて、気持ちよくお礼を伝えていきましょう。
「考慮していただき」を使った例文
・『考慮していただき、誠にありがとうございました』
・『お忙しいところ考慮していただき、お礼申し上げます』
「考慮していただき」の類語や言い替え
似ている言い方に「お客様の安全を考慮して」があります。
台風が予想されているため、コンサートの延期や中止を決定した時などに用いられています。
「お客様の安全を考慮して、〇〇を中止させていただきます」と使います。
言い替えに「ご考慮いただき」があります。
「ご〇〇いただく」の聞き取りやすい形になっていて、丁寧にお礼を告げられます。
併せて覚えておきましょう。
まとめ
「考慮していただき」を解説しました。
色々なビジネス敬語を知っていると、前向きな気持ちで日々を過ごせます。
仕事の楽しさを味わうために、語彙力を鍛えていきましょう。