ここでは「直接お届けいたします」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「直接お届けいたします」とは?
この「直接お届けいたします」は、2つの意味で使われています。
1つ目は、委託になる配送方法は使わず、自らそれを届けると伝えている使い方です。
よって、こちらで使った場合、書類ならそれを封書で出したりメール便などを使うことはなく、荷物の場合も宅配便のような手段ではなく、該当のものを直接持って行くと伝えています。
「大事な書類ですので、私が直接お届けいたします」のように用いている場合がこの例になります。
もう1つは、仲介業者や小売店などを介すことなく、直送すると言っている使い方で、「生産農家から直接お届けいたします」などと使っているのがその例です。
近年のネット販売ではこの後者になる使い方をする発送も多く見られるようになっており、実際に届けてもらうのは委託された宅配業者だとしても、間違った使い方ではありません。
「直接お届けいたします」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「直接お届けいたします」は、口語、文章を問わず、先のような2つの意味で使われている表現です。
委託業者を使わず、このように使った側が直接届けると使う場合には、前述の例のように「私が」や「当社が」、または具体的にそのようにすると先につけて使うの通例です。
そうでないと、もう1つの意味の間を介さない直送だという意味にとられてしまうことがあるので注意してください。
「ちょうど近くで別の用事がありますので、その際に直接お届けいたします」といったように用いれば、そちらの意味だと解釈できるという具合です。
直送という意味で用いる時には、発売する会社から、生産者からなどと分かる使い方になるので、その方だとすぐに分かるでしょう。
「直接お届けいたします」を使った例文
・『新米の季節になりましたら、農家より直接お届けいたします』
・『来週の水曜日にお伺いし、直接お届けいたします』
「直接お届けいたします」の類語や言い替え
・『直にお届けいたします』
「直に」は「じか」に発音し、こちらも「直接お届けいたします」と同様の2つの解釈で用いることができる表現です。
あまりビジネス向けではないため、そちらのシーンで使う場合には「直接お届けいたします」の方を使った方がいいでしょう。
まとめ
「直接お届けいたします」は、ここで紹介した2つの意味で用いられる表現です。
直送という意味になる場合、実際に届けることになるのは委託された業者のほとんどですが、それでもこの「直接」と表現して構いません。