ビジネスでは、「お得意様」という言葉があるように、継続的に付き合いのある取引先や顧客が存在しています。
「またよろしくお願いいたします」もそのような相手に使用する可能性の高いフレーズであり、これより解説いたします。
「またよろしくお願いいたします」とは?
「また」は言うまでもなく「再び」という意味です。
一方、「よろしくお願いいたします」とは、相手に何か依頼したり、何かしてもらう際に用いる、相手への敬語表現を用いた「お願いします」という挨拶のフレーズです。
今回のフレーズにおいては、現時点で「また」なのか、次の機会を指して「また」なのかはっきりしないため、両方の意味を把握しておく必要があります。
つまり、この表現が使用された時点で「また」であれば、これ以前にも相手から何かしてもらったことがあることを意味します。
一方、「また」が次の機会を意味している場合には、この発言をした時点で少なくとも一度は、相手に何かしてもらったことがあることを意味しています。
どちらもあり得ますが、一般的には「次の機会」としての「また」であると考えるのが自然です。
「またよろしくお願いいたします」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
ビジネスでこのフレーズが使われるのは、概ね継続的に相手に何かしてもらう関係である場合です。
つまり、相手とはよく仕事をする関係であることが想定されます。
この場合は、「また、取引をしてくれるようにお願いします」という意味での使用となっています。
具体的な例としては、「何かありましたら、またよろしくお願いいたします」のような使用が考えられるでしょう。
「またよろしくお願いいたします」を使った例文
それでは、他の考えられる使用例を挙げてみましょう。
・『いつものように、またよろしくお願いいたします』
・『機会がございましたら、またよろしくお願いいたします』
「またよろしくお願いいたします」の言い替え
「再び相手に何かしてもらうようにお願いする」という意味になるようなフレーズを作ります。
・「次の機会もお世話になります」
この言い替えにおける「次の機会も」は将来の「また」の意味であり、「お世話になります」が相手に何かしてもらう際の挨拶表現であることから、言い替え表現となります。
・「今回もご面倒をおかけします」
この言い替えにおける「今回も」は、このフレーズの表現時点の「また」の意味であり、「ご面倒をおかけします」も、相手に何かしてもらう際に迷惑をかけることを詫びるフレーズですので、言い替えとして成立します。
まとめ
「またよろしくお願いいたします」とは、ビジネスにおいては得意先などの継続的な取引相手や顧客に、再度何かしてもらう場合にお願いするための挨拶フレーズになります。