ビジネスでは、大人の付き合いであることから、言葉遣いや表現も「大人」を感じさせるものでなくてはなりません。
季節の挨拶にもその傾向があり、一般的には見られない表現がよく出てきます。
「梅のつぼみもほころぶころ」もその一例であり、これより解説いたします。
「梅のつぼみもほころぶころ」とは?
このフレーズで問題となるのは「ほころぶ」の意味でしょう。
「ほころぶ」は漢字で表記すると「綻ぶ」で、意味は「ほどける」、「口元や表情が緩む」、「表情が和らぐ」、「(つぼみなどが)咲きかける」です。
よって、このフレーズは「梅の花のつぼみも開きかける頃」という内容になります。
季節の挨拶として使用されますが、時季や時期としては2月の上旬頃を指す表現です。
「梅のつぼみもほころぶころ」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
ビジネス上このフレーズが使用されるのは、挨拶文などにおける、2月上旬頃の冒頭の定番フレーズとしてです。
「梅のつぼみもほころぶころ、いかがお過ごしでしょうか」のように用います。
特に使用にあたって大きな問題はありませんが、昨今では温暖化のためか、従来の使用時期より梅の花が咲く時期も早まっています。
それに伴い、つぼみの変化も総じて早くなっているため、実際の梅の花に見られる変化とズレないように注意はしておきましょう。
「梅のつぼみもほころぶころ」を使った例文
それでは、他に考えられる使用例を挙げてみましょう。
・『梅のつぼみもほころぶころ、皆様におきましてはますますご隆盛のことと存じます』
・『梅のつぼみもほころぶころ、日々暖かくなっていくことを実感しております』
「梅のつぼみもほころぶころ」の言い替え
基本的に、2月全体か2月上旬頃にふさわしい季節の挨拶(時候の挨拶とも言う)で言い替えましょう。
・「梅花の候」
梅の花の咲く頃という意味で、2月全般の時候の挨拶として使用可能です。
・「早春の候」
立春を過ぎたあたりから使える2月頃の時候の挨拶です。
・「春の訪れを感じ始める今日このごろ」
気温も上がり始める春の到来を意識した表現です。
まとめ
「梅のつぼみもほころぶころ」とは、2月上旬頃に使用される季節の挨拶フレーズです。
概ね、挨拶文の冒頭に使用される傾向が見られます。