何かの品を返却する際には、「お返しさせていただきます」が使われます。
これはとても丁寧ですが、気を付けたい点もある表現です。
返却時の使い方などをご紹介します。
「お返しさせていただきます」とは?
借り受けていた品物を人に返却しようとする時に、相手がわの許可を得る形で使われる表現です。
「お返しさせていただきます」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
会社あるいは個人の立場として、何らかの品物を借り受けることがあります。
それは展示品、資料、書物、乗り物など様々ですが、それを返すにあたり「お返しさせていただきます」を使うことができるでしょう。
これは謙譲語「させていただく」と丁寧語「ます」を使っているので、「返します」とぶっきらぼうに言うより、敬意を込めた礼儀正しい表現となります。
会話などに用いる場合は、「展示品を」などのように返す品物が何であるかを具体的とするのが良いです。
それが無いと、何を返しに来たのかと疑問に思われてしまいます。
また「お願いいたします」などの言葉を付け加えることもできるでしょう。
ただし相手の許可が必要でもないのに、「させていただく」を用いると違和感が出ることに気を付けてください。
「お返しさせていただきます」を使った例文
・『以前にお借りした展示品を、明日お返しさせていただきますので、対応のほうお願いいたします』
・『借り受け中の書物につきまして、全て揃えてお返しさせていただきます』
「お返しさせていただきます」の類語や言い替え
「お返し申し上げます」は、借り受けていた品物の返却について、敬意を込めた丁寧な表現です。
「お返しいたします」は、借用していた物を返す行動について、へりくだって伝えています。
「返上いたします」は、借りていた物を返すことについて、相手に敬意を込めて言う表現です。
「ご返却します」の場合も、借りていた物を返すとの意味です。
「返納します」は、借用中の物を、自分で返して納めることを表します。
まとめ
相手の許可を得てから返却する場合に、「お返しさせていただきます」と言い表せるでしょう。
非常に敬意を込めた丁寧な表現ですが、相手の許可が必要かどうかを検討しなければいけません。
別の言い方も多々あるので、言い替えも考えてみましょう。