ここでは「それからというもの」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「それからというもの」とは?
「それからというもの」は、何かがあってからは、という使い方になります。
それをこの前に述べて用いる表現で、例えば、「○○さんが何か大きな失敗をしてしまったようです。
それからというもの、あまり元気がありません」といったような使い方になり、大きな失敗があってからはそういった様子だと言っています。
このように、何かの影響があって、といった用い方をする表現で、その所為で何かがそうなっている、そのようになってしまったと続けて使う表現です。
「それからというもの」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「それからというもの」は、先に使い方のように、何かがあってからはそうだといった悪い意味になる用い方がよく見られます。
ですが、いい意味で使われることもあり、「失敗をしてしまったようですが、それからというもの、そういうことがもうないようにと一層努力をしている様子です」のような使い方をすることもできます。
この場合には、それがあったために、何かがいい(と思われる)方向に進んでいる、そうなったと用いており、この手の使い方もよく見られます。
「それからというもの」を使った例文
・『大きなトラブルがあり、その後の処理がとても大変でした。それからというもの、ちょっとしたトラブルにも敏感になってしまいました』
・『うっかりしていて、あるチケットの有効期限が過ぎてしまいました。それからというもの、チケット類は一覧表を作って管理しています』
「それからというもの」の類語や言い替え
・『そのために』
短くこのように使っても、意味としてはほとんど一緒です。
同様に、こういうことがあったため、そのようなことになっている、そうなってしまったといった使い方をする表現で、こちらもそれから悪いことになっている(そうなってしまった)、またはいい方向に向っている(そうなった)という使い方をすることができます。
まとめ
「それからというもの」は、何かがあったために、という使い方になる表現で、それによる影響をこの後に続けて用います。
悪い意味になる使い方がよく見られますが、それからは何かがいいことになったと使うこともでき、類語の短い形にしても意味が変わることはありません。