「ご確認の上」とは?
ビジネスにおけるメールや会話での使い方や例文を徹底した解釈で以下に詳しく説明します。
「ご確認の上」とは?
この言い回しは「はっきり確かめたあとで」「確認した結果」という意です。
よって、このフレーズのうしろには何がしかの行為を記す必要があります。
「ご確認」の「ご」は「確認」に付く接頭辞で敬語表現となります。
また「上」ですが、漢字表記の場合は「机の上」と言った具合に物理的な上下を表わしますが、ここでの「(ご確認の)上」は「~したのち」「~した結果」という意の補助動詞のため平仮名表記するのが正しい表記です。
ただし、現在のビジネスシーンでは「上」「うえ」のどちらを使用しても問題ないとされています。
完爾と平仮名の二種類の表記法があるのは「見た目」と「誤読防止」のためです。
漢字が多くて読みづらい場合はあえて平仮名で表記します。
逆の場合も同様です。
また読み難い漢字の場合は平仮名表記とします。
ここでの「上」は誤読防止の必要はありませんが、文書の中で漢字が多いと感じる場合は平仮名を使用しても問題ないということです。
「ご確認の上」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「確認」に接頭語「ご」が付くことでこのフレーズは尊敬語、謙譲語、丁寧語のいずれにも使用できるため、このフレーズは目上の人にも使用できます。
そのため、うしろに続く文章も同じレベルの敬語表現にする必要があります。
たとえば、「ご確認の上ご連絡ください」といったように敬語レベルを合わせます。
ちなみに尊敬の意を表わす接頭語には「お」と「ご」がありますが、元になる言葉が音読みをする漢語の場合は「ご」、訓読みする和語の場合は「お」を付けます。
なお、このフレーズを使用して確認した後の相手にとってもらう行動を要求する際に、その行動を取ってもらう理由や「必ず」といった語句を追記して要望を強調することで不備を生じるリスクを低減します。
「ご確認の上」を使った例文
・『ご確認の上、必ず締切日の明日までにご連絡ください』
「ご確認の上」の類語や言い替え
このフレーズに類似した言葉や言い替えの一例を紹介します。
・『ご確認ののちに』
・『ご確認いただいた上』
・『お目通しの上』
・『ご一読の上』
・『ご査収の上』
・『ご参照の上』
「お目通し」は「全体的に目を通すこと」の意です。
「ご一読」は「ざっと読むこと」の意、「ご査収」は「よく確認してから受け取ること」の意、「ご参照」は「他の情報などと比べて参考にすること」の意です。
まとめ
この言い回しは「確認」の依頼に合わせて一緒に何かを依頼する場合に使用すると便利なフレーズです。
こちら側としても何度も依頼する手間が省け、相手側も関連する事項の依頼は一度にされる方が煩わしくないでしょう。
頻繁に使うフレーズのため、よく理解しておきましょう。