ここでは「おかげさまで」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「おかげさまで」とは?
「おかげさまで」は、その相手のおかげで助かったといった場合に使う言葉です。
助かったと表記した内容は多種にわたり、そのおかげで仕事がうまくいった、契約がとれた、スムーズに入場できたなどと様々です。
会社としてホームページなどでこの表現を使って何かを発信することもあり、そのようなビジネスシーンだけでなく、主に人の会話で口語、文章ともによく使われています。
そこまで感謝しているといった場合だけでなく、とりあえずこのようにつけておくといった使い方もよく見られ、「おかげさまで助かりました」といった簡単な形から、「おかげさまで○○の件がうまくいきそうです」などと詳しい内容を添えて使うこともでき、文章では「お陰さまで」と一部を漢字にした表記もよく使われています。
「おかげさまで」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「おかげさまで」はビジネスでは社外宛だけでなく、社内の人間に対しても使える表現です。
そちらでは「昨日はおかげさまで残業せずに済みました」といったような使い方をよく見掛けますが、この場合もそこまで感謝をしていなくても礼儀として使うことがあります。
「その人のおかげ」だという意味が込められている表現なので、どの程度まで感謝に値するかは別としても、その相手に何かをしてもらった場合に使いますが、時には皮肉に用いられることもあるので、このように使われた時にはその点に注意が必要です。
例えば、それに関して何もしていない、または断ったような事例に対してこの「おかげさまで」などと使われた時がそれで、本来の意味ではありませんが、そのような使い方もできてしまう言葉です。
「おかげさまで」を使った例文
・『おかげさまで、弊社も25周年を迎えました』
・『おかげさまで、今後も問題なく取引が行えそうです』
「おかげさまで」の類語や言い替え
・『おかげさまをもちまして』
「おかげさまで」を丁寧にした形です。
お力添えをいただましてといった意味になり、ビジネスではこちらの方が使われることも多いです。
この表現の場合、本当に何か力添えをもらった時に使うもので、そこまでいかないと思う場合は「おかげさまで」のままの方がいいでしょう。
『おかげで』
こちらは逆に、カジュアルにした形になります。
他社の人間に使うには向いていませんが、同僚であればこちらで十分な場合も多く、「おかげで助かりました」、「おかげで助かったよ」などと気軽に使われます。
まとめ
「おかげさまで」は、その相手の助力によって何かが達成できた、何らかの進展があったといった場合に用いられます。
本当にそうとは思っていなくとも使うことができるので、ビジネスでは礼儀としてとりあえずそのように使っておくといった場面も多く見られます。