ビジネスシーンにおいて、正しい言葉遣いを使用することはとても重要なことです。
今回の記事では、「微力ながら尽力いたします」というフレーズについて、意味や使い方などを説明していきたいと思います。
「微力ながら尽力いたします」とは?
フレーズの中で使われている「微力」とは、「力が弱いこと」とか「力が足りないこと」を意味している言葉です。
また「尽力」とは、「力を尽くすこと」とか「努力すること」という意味の言葉になります。
そして、ここで使われている「ながら」とは、「〜をやりながら」の「ながら」と同じ意味で、二つの動作が並行して進んでいる様子を表している言葉です。
ですので、この場合は、「微力」と並行して「尽力」という行為が行われているというイメージになります。
「力は弱いけれど努力します」という意味になります。
「微力ながら尽力いたします」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使う時の注意点
「微力ながら尽力いたします」を使う場面としては、誰かに頼まれて自分がその仕事を手伝う場面や、自分がサポート的にその仕事をする場面が考えられます。
その際に自分のことを「微力」と謙遜しながらも、その仕事に対しては「力を尽くす」というような決意を相手に示すフレーズになります。
ここで注意点ですが、使う場面として、自分がリーダー的な存在としてその仕事をしなければいけない場面でこのフレーズを使うのは好ましくありません。
いくら謙遜とはいえ、リーダーが「微力ながら」という言い方を使うと、その下で働く人たちは不安になると思います。
ですので、「微力ながら」という言い方を使うのは、サポート的な立ち位置の時のみにした方が良いでしょう。
「微力ながら尽力いたします」を使った例文
・『プロジェクトの成功のために、微力ながら尽力いたします』
・『ご期待に添えるよう、微力ながら尽力いたします』
「微力ながら尽力いたします」の類語や言い替え
言い替えとしては、「微力ながら」の部分を「及ばずながら」とか「お役に立てるか分かりませんが」と言い替えることができます。
ただ「お役に立てるか分かりませんが」という言い方は、「役に立てない」というネガティブ要素が強いため、相手からの期待が大きいような場面においては相手が不安に思ってしまうこともあるため、使うのは控えた方が良いでしょう。
まとめ
今回は「微力ながら尽力いたします」というフレーズについて解説してきましたが、参考になりましたでしょうか。
使う場面の違いや言い替えの言葉の違いによって、相手に与える印象がかなり変わってしまうフレーズでもあるため、使う際には注意が必要です。
