「専攻しており」とは?
ビジネスにおけるメールや会話での使い方や敬語の使い方を徹底した解釈で以下に詳しく説明します。
「専攻しており」とは?
「専攻」とは「自分が専門的に極めようとしている、あるいは取り扱っている学問の分野のこと」または「ある学問や学科を専門的に研究すること」を言います。
この語は名詞であるため、行為を表わす場合は「専攻する」という表現になります。
この表題のフレーズは「する」を「しており」と言い換えた上で「おる」という謙譲語を組み合わせて「専攻しており」と相手に敬意を示した表現となっています。
「おり」は「おる」の連用形で動詞「する」の連用形についた丁重語です。
また、「おる」が付くことによって「して」が現在進行していることを表わします。
よってこのフレーズは、ある学問や学科を専門的に研究していることを言い表す言葉になります。
「研究している」というのは現在も研究しているという意味だけでなく、研究した成果(知識など)を今でも有しているという意味合いでも使われるという意味です。
なお、通常「専攻」と言うと大学生が卒論で自分が扱う分野のことを、卒論がない場合はゼミ研究などで自分が扱っている分野のことを言います。
以上のように「〜しており」は動作や状態を表わす言葉を謙譲語にして「おります」をつけることで相手に対してへりくだった表現にできます。
しかし、たとえば社内の人の行動について外部の人に話す場合や目上の人に使う場合も「〜しており」を使用できますので状況に応じた使い方が必要です。
「専攻しており」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
このフレーズをよく使うシーンとしては就職面接などがあります。
就職面接において面接官が学生に対して「大学での専攻は何ですか」と質問したとします。
その際、「大学では法学部に在籍し、法律学科で民法を専攻しており、〜」といった回答する時に使用します。
「専攻しており」の正しい敬語表現
このフレーズは上述した通り、謙譲語を用いた正しい敬語表現と言えます。
敬語表現を用いない言い回しにする場合は「専攻していて」となり、逆に丁寧語を加えてより敬意を表わすためには「専攻していまして」「専攻しておりまして」とするとよいでしょう。
「専攻しており」を使った例文
・『この分野に関しては、大学で専攻しておりました』
・『大学でこの分野を専攻しており、十分な知識を有しております』
「専攻しており」の類語や言い替え
・「専門的に研究しており」
「専攻」を「専門的に研究」と言い換えて使えます。
まとめ
特に大学などである学問や学科を専門的に研究したことを言い表す場合はこのフレーズを使用できます。
簡潔で適切な表現のため、ビジネスなどでも使えますのでしっかりとマスターして活用しましょう。