この記事では、ビジネスシーンでよく使われるフレーズの「今後とも倍旧のご愛顧とご指導ご鞭撻のほど宜しくお願い申し上げます」について、その意味や使い方や敬語表現を徹底解説します。
「今後とも倍旧のご愛顧とご指導ご鞭撻のほど宜しくお願い申し上げます」とは?
「今後とも倍旧のご愛顧とご指導ご鞭撻のほど宜しくお願い申し上げます」のフレーズを、言葉毎に分解し、その意味等を少し詳しく説明します。
最初の「今後とも」は「この後も」といった意味の言葉です。
次の「倍旧」は「旧の倍」なので、「これまで以上」といった意味になります。
また「ご愛顧」の読みは「ごあいこ」で「贔屓(ひいき)にすることを」意味する「愛顧」に敬意を表す接頭辞の「ご」が付けられた言葉です。
また次の「ご指導ご鞭撻」は「教え導くこと」を意味する「指導」と、「強く励ますこと」を意味する「鞭撻」に、それぞれ敬意を示す接頭辞の「ご」が付けられた言葉です。
ちなみに、「鞭撻」の読みは「べんたつ」です。
また「ほど」はお願いする際に、強制的なニュアンスを和らげるための言葉です。
さらに、後半の「宜しく願い申し上げます」は「お願いする」の非常に丁寧な定番の表現です。
したがって、「今後とも倍旧のご愛顧とご指導ご鞭撻のほど宜しくお願い申し上げます」のフレーズは「この後も、これまで以上に贔屓にするとともに、教え導き強く励ましてほしい」とお願いする丁寧な敬語表現となります。
「今後とも倍旧のご愛顧とご指導ご鞭撻のほど宜しくお願い申し上げます」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「今後とも倍旧の」との表現が使われているので、このフレーズはそれまでも付き合いのある相手の方にのみ使えるフレーズであることが分かります。
また、目上の人でも社内の上司等には「ご指導ご鞭撻」は使いますが、「ご愛顧」を使うことはありません。
したがって、このフレーズはこれまで取引のある取引先の方に対して、「今後も宜しく」との意味の改まった表現として使われるフレーズだと言えます。
具体的には自社の周年記念での挨拶文や年賀状等の、節目となる際に出される挨拶の手紙やハガキ、メール等で使われます。
「今後とも倍旧のご愛顧とご指導ご鞭撻のほど宜しくお願い申し上げます」を使った例文
・『弊社はおかげさまで創業30周年を迎えることが出来ました。今後とも倍旧のご愛顧とご指導ご鞭撻のほど宜しくお願い申し上げます』
・『新年おめでとうございます。今後とも倍旧のご愛顧とご指導ご鞭撻のほど宜しくお願い申し上げます』
「今後とも倍旧のご愛顧とご指導ご鞭撻のほど宜しくお願い申し上げます」の類語や言い換え
「ご愛顧」の類語としては「ご贔屓」や「お引き立て」が挙げられ、また「ご指導ご鞭撻」の類語としては「ご教示」や「お導き」が挙げられます。
したがって、前半の「今後とも倍旧のご愛顧とご指導ご鞭撻のほど」は「今後とも倍旧のご贔屓とご教示のほど」や「今後とも倍旧のお引き立てとお導きのほど」と言い換えることが出来ます。
まとめ
「今後とも倍旧のご愛顧とご指導ご鞭撻のほど宜しくお願い申し上げます」のフレーズは「この後も、これまで以上に贔屓にするとともに、教え導き強く励ましてほしい」とお願いする丁寧な敬語表現です。