この記事では、ビジネスシーンでよく使われるフレーズの「大変困惑しております」について、その意味や使い方や敬語表現を徹底解説します。
「大変困惑しております」とは?
「大変困惑しております」における「大変」は「非常にや、とても」といった意味で、程度がひどいことを表す言葉です。
また、次の「困惑」は「戸惑い、困ること」を意味する言葉です。
そして、最後の「しております」における「おる」は、「いる」の謙譲語Ⅱと区分される敬語表現で、非常に丁寧な表現です。
そのため、「しております」は、「している」に丁寧語の「ます」が付けられた「しています」の、さらに丁寧な表現となります。
したがって、「大変困惑しております」は「非常に戸惑い、困っている」との意味の丁寧な敬語表現となります。
「大変困惑しております」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「大変困惑しております」のフレーズは、思いがけない非常に困った事態や状況が生じた場合に、自分の気持ちを表現するフレーズとして使われます。
例えば、会社が合併するといったことが、会社からの事前説明がないのに、突然ニューズで報道されたような場合、その心境を聞かれた際に、「大変困惑しております」と使われたりします。
また、これまで順調に進んでいたプロジェクトが、思わぬ事態が生じたことで頓挫しそうになったような場面で、「大変困惑しております」と使われることもあります。
すなわち、このフレーズは、驚き、戸惑い、困っているとの心境を簡潔に表現できるフレーズだと言えます。
しかしビジネスにおいては、単に「大変困惑しております」で済ませないことも多く、そうしたフレーズを発した後には、冷静になり善後策を講じることが大切だと言えます。
「大変困惑しております」を使った例文
・『今まで賛成していた先輩が、急に反対だと意見を翻し、大変困惑しております』
・『まじめな彼がそんな不祥事を起こしたことに、大変困惑しております』
・『大雪で列車がストップし出張先から帰れなくなり、大変困惑しております』
「大変困惑しております」の類語や言い換え
「大変」の類語としては「非常に」や「とても」が挙げられ、また「困惑」の類語としては「戸惑う」や「当惑」が挙げられます。
したがって、「大変困惑しております」は、これらの類語を組み合わせて「非常に戸惑っております」や「とても当惑しております」と言い換えることが出来ます。
また、このフレーズを一般表現に言い換える場合「大変困惑しています」となります。
逆に、このフレーズの敬意をさらに高めた敬語表現とするには、「大変困惑いたしております」と言い換えると良いでしょう。
まとめ
「大変困惑しております」は「非常に戸惑い、困っている」との意味の敬語表現です。