ビジネスメールなどで見かける「取り急ぎのご連絡となり恐縮ですが」という言葉にはいったいどんな意味があるのでしょうか?詳しくみてみましょう。
「取り急ぎのご連絡となり恐縮ですが」とは?
「取り急ぎ」は、「とりいそぎ」と読みます。
普段から会話の中で使っている人もいるかもしれませんね。
「とりあえず」という意味で使われます。
「恐縮」は、「きょうしゅく」と読みます。
文字通り、恐れて身が縮むような思いをする、相手に迷惑をかけてしまい申し訳なく思うという意味です。
れらを組み合わせ一つの文にして「取り急ぎのご連絡となり恐縮ですが」とすると、「とりあえず用件のみの連絡となってしまい、申し訳ありません」という意味になります。
時間に余裕がないけれども、どうしても連絡しなければならない場合にのみ使います。
「取り急ぎのご連絡となり恐縮ですが」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
では、「取り急ぎのご連絡となり恐縮ですが」は、実際どのような場面で使うとよいのでしょうか。
「取り急ぎのご連絡となり恐縮ですが」は、とにかく時間がないときだけ使うべきフレーズなので、メール本文には重要な要件のみ書きます。
別件で伝えたいことがある場合は、別のメールを改めて送るようにしましょう。
また、電話等会話で使う場合もメールの場合と同様に、要件のみ手短に伝えるようにしましょう。
自分がこのようなメールをもらった場合は、返信するべきか迷うところですが、こちらが受け取ったという確認を相手もしたいでしょうから、「承知しました」等、短めの返信をしておくのがよいでしょう。
注意点としては、「取り急ぎ」に「とりあえず」という意味があることから、目上の人や取引先など社外の人に「恐縮ですが」をつけずに省略して「取り急ぎご連絡まで」という表現は使わないようにしましょう。
やや丁寧さを欠いているという印象を与えてしまうためです。
「取り急ぎのご連絡となり恐縮ですが」を使用した例文
『取り急ぎのご連絡となり恐縮ですが、ご依頼の商品は発送しました』
『取り急ぎのご連絡となり恐縮ですが、20日の会議の開始は13時からに変更になりました』
要件の前にクッション言葉として「取り急ぎのご連絡となり恐縮ですが」を付け加えると、短い文ではありますが好印象を残すことができます。
「取り急ぎのご連絡となり恐縮ですが」の別の言い方
では、「取り急ぎのご連絡となり恐縮ですが」を別の言葉で言い換えることはできるのでしょうか。
例えば、「恐縮ですが」の部分を「恐れ入りますが」としてもよいでしょう。
迷惑をかけてしまうという気持ちを表すならば「申し訳ありませんが」でもよいです。
その他の言い方としては、「取り急ぎのご連絡となり恐縮ですが」の代わりに「まずはご連絡申し上げます」「まずはご連絡のみさせていただきます」「用件のみの連絡となってしまい申し訳ありません」「ご報告のみで失礼させていただきます」などがあります。
場面によって使い分けできると、できるビジネスパーソンですね。
まとめ
「取り急ぎのご連絡となり恐縮ですが」は、時間がないときに連絡したい時に使用する文です。
短いながら、要件のみでは相手に不躾な印象を与えてしまうところを、この一文で申し訳なく思っていることを伝えることができるので、特にビジネスメールにおいてはよく使用されます。
いつでも使えるように覚えておきましょう。