ここでは「御地」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「御地」とは?
「御地」は、相手の住んでいる場所、土地といった意味になる言葉です。
「おんち」と発音し、その相手に敬意を払って使われるため、友人間で使うような言葉ではありません。
よって、相手は目上の人や上司などになることが多いですが、堅い表現になるので、多用するようなものでもありません。
例えば、お世話になった教授に「御地では雪は大丈夫でしょうか」などといったような使い方になり、相手の居住地の様子やその特徴などを伺うため、または褒めるような場合に用いられます。
ビジネスでも使われる言葉で、その場合はご機嫌伺いとして、先の例のように全国的に天気が荒れているような場合にそちらの様子はどうでしょうかといったように使われることが多く、失礼になることはありません。
「御地」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「御地」をビジネスで使う場合、相手は他社の人間になることが多いです。
その内容はご機嫌伺いから、世間話的な話題をふる時にもよく使われており、その相手の居住地が何かで有名だということを知ったので、それに絡めてうまく話にもっておくといった具合に使うことができます。
それほどビジネス向けの言葉という訳ではありませんが、そのような世間話になった際にうまく使えることから、意味と使い方を覚えておいて損はなく、敬意が込められている言葉のため、これを使って失礼になることはありません。
文章専門で用いられるため、口語で使うことはまずありません。
「御地」を使った例文
・『御地では農業が盛んだと伺いましたが、主な生産品は何になるのでしょうか』
・『近年外国人観光客に御地が人気だというニュースを見掛けました』
「御地」の類語や言い替え
・『貴地』
「御地」の言い替えになる言葉で、意味は全く一緒です。
「御地」は古い言葉にも見えるため、この「貴地」が使われることも多いです。
発音は「きち」ですが、こちらも文章専門の言葉になり、口語では用いられません。
・『錦地』
「きんち」と発音し、こちらも「御地」の言い替えとして使うことができます。
ただし、あまり使われることがない言葉なので、無理にこちらを用いる必要はなく、多くの場合で「御地」や上の「貴地」とした方が無難です。
そして、やはり文章でのみ使う言葉となっています。
まとめ
「御地」は、その相手の居住地を敬意をもって表現するために使う言葉です。
よって、ビジネスでは他社の人間が対象になることが多く、プライベートでも敬意を表すべき相手に対して用いられます。