「皆様におかれましては」とは?ビジネスメールや敬語の使い方を徹底解釈

「皆様におかれましては」とは? ビジネス用語

この記事では、ビジネスシーンでよく使われるフレーズの「皆様におかれましては」について、その意味や使い方や敬語表現を徹底解説します。

「皆様におかれましては」とは?

「皆様におかれましては」における「皆様」とは、「その場にいる人全員」や、「かかわりのある人全員」のことを指して使われる敬称です。

次の「おかれましては」の表現は、「おく」の丁寧語の「おきます」の尊敬語の「おかれます」に、助動詞の「て」「は」が添えられた表現で、「関しましては」といった意味になります。

したがって、「皆様におかれましては」「皆様に関しましては」との意味の敬語表現となります。

ちなみに、「皆様」に似た言葉に「皆様方」がありますが、この言葉について少し説明しておきます。

「皆様方」における「方」は、二人称の代名詞である「人々」の敬語表現の「方々」から来た言葉で、「皆様方」「皆様」よりもさらに敬意を高めた表現となります。

「様」は尊敬語で「方」は丁寧語なので、二重敬語には当たりません。

したがって「皆様におかれましては」「皆様方におかれましては」と言い換えても意味は同じで、敬意をより高めた表現とすることが出来ます。


「皆様におかれましては」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点

「皆様におかれましては」のフレーズは、このままでも使えますし、「皆様」の前に「家族の」「貴社の」「営業所の」等を付けて、「皆様」が誰を指すかがより分かる表現として使われることも少なくありません。

また、このフレーズの後ろには、「ますますご清祥のこととお慶び申し上げます」等の表現が続けられます。

この例では「ご清祥」を使っていますが、その他に「ご健勝」「ご清栄」「ご盛栄」「ご繁栄」なども使われます。

すなわち、一般的に健康に過ごすことを願う言葉や、経済的に繁栄を願う言葉が使われると言えます。

このフレーズが使われるのは、ビジネスメールや手紙等であり、日常会話で使われることはありません。

口頭で使われるケースとしては、多くの人を前にしての改まった挨拶シーン程度だと言えます。


「皆様におかれましては」を使った例文

・『皆様におかれましては、ご健勝のこととお慶び申し上げます』
・『貴社の皆様におかれましては、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます』
・『皆様におかれましては、変わらずご活躍のことと存じます』

「皆様におかれましては」の類語や言い換え

「皆様におかれましては」のフレーズは、少し敬意が下がりますが「皆様におかれては」「皆様につきましては」「皆様に関しましては」と言い換えることが出来ます。

まとめ

「皆様におかれましては」「皆様に関しましては」との意味の敬語表現となります。

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