「長年にわたる」とは?
ビジネスにおけるメールや会話での使い方や例文を徹底した解釈で以下に詳しく説明します。
「長年にわたる」とは?
このフレーズの「長年」は長い年月のことを意味します。
長い年月とは言いますが、年数の定義は決まっていません。
しかし、少なくとも1年や2年での話ではありません。
たとえば、ある人に関することで使う場合はその人の人生の大半を表わすことが多く、何十年単位となります。
新卒で入社し定年退職を迎える人などが代表的な例です。
一人の人ではなく、例えば人類の歴史とか自然や文化などに関する場合だと何百年単位になるかも知れません。
それだけ長年月にわたっていることもあって、思い入れも強いことが伝わる言葉です。
また、「わたる」は途切れることなく続くという意です。
ちなみに漢字で表記すると、場所を移動する場合は「渡る」、時間の流れを表わす場合は「亘る」となりますので、このフレーズでは「長年に亘る」が正しい表記となります。
ただし、漢字での表記指定が無い限り、ひらがなのままでよいでしょう。
「長年にわたる」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
このフレーズは日常会話であまり使われることはありませんが、公でのスピーチや挨拶状、ビジネス文書などでよく使用されます。
具体的な例としてはたとえば退職する際のスピーチで使うケースが多いようです。
退職と言っても数年程度で辞めた社員ではなく、定年退職で辞める方など数十年も勤務した人が社内の人に対しお礼や感謝の気持ちを表わす場合に使われます。
この場合は退職する人へ労いの言葉を言う際にも使用できます。
また、店舗の経営者が閉店し、お客や取引先などに長年ご愛顧いただいたお礼と感謝を挨拶状などで述べる場合があります。
この場合は、開店していた期間が長ければ、付き合いの浅井お客様に対しても使用できます。
さらに個人ベースで長年お世話になった人に転居の通知をするときなどでもこのフレーズを使用するととても丁寧な印象を与えます。
「長年にわたる」を使った例文
・『長年にわたるご指導ご鞭撻、ありがとうございました』
・『閉店までの長年にわたるご愛顧をいただき、誠にありがとうございました』
「長年にわたる」の類語や言い替え
このフレーズに類似した言葉や言い替えの一例を紹介します。
・『長きにわたり』
・『長期にわたり』
・『多年にわたって』
・『長年に及んで』
・『長らく』
・『長らくの間』
まとめ
このフレーズは退職や閉店、転居などをする際の公式のスピーチや挨拶状などで使用します。
ただし、長い間、お世話になった場合にのみ使用し、期間の短い場合に使用すると違和感を与えてしまいますので注意しましょう。