「取り急ぎのメールとなり恐縮ですが」とは?
ビジネスにおけるメールや会話での使い方や例文を徹底した解釈で以下に詳しく説明します。
「取り急ぎのメールとなり恐縮ですが」とは?
このフレーズの「取り急ぎ」とは、「とりあえず」と「急いで」という2つの意を含んだ語句です。
「恐縮」は「きょうしゅく」と読み、「申し訳なくて身が縮む思い」という意です。
相手に迷惑をかけたり、相手から厚意を受けた場合などに相手に伝える表現です。
よって、このフレーズは「とりあえず急ぎのメールとなり申し訳ありませんが」という意になります。
「取り急ぎのメールとなり恐縮ですが」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
このフレーズを使用する際にはまず、本当にこのメールがそれほど急を要する要件なのかをよく見極める必要があります。
そして、急ぐ度合いと省略した内容のバランスに問題ないときのみ、このフレーズを用いるようにしましょう。
さらに、このフレーズを使うことが相手に対して失礼にならないようにするためのポイントが3つあります。
1つめは、急いでいたために最初のメールで省略した内容をあとで必ず連絡することです。
一刻も早く連絡すること自体は問題ありません。
ただし、そこでやりとりを終わらせずに最後までフォローしましょう。
2つめは時間が経ってからの返信に使わないことです。
連絡すべき内容が発生してからかなりの時間が経っていると「取り急ぎ」の意味がありません。
3つめは、本当にこのフレーズでよいか、他の表現はできないかを再考することです。
さほど急ぐ要件でもないのに、省略し過ぎた説明不足の連絡をすると、相手の上司や目上の人は「あなたに詳しく説明することよりも優先順位の高いことが他にあります」と受け取られる場合があります。
他の言い方として、「まずは○○のみのご連絡になりますが〜」といった表現の方が印象よくなります。
「取り急ぎのメールとなり恐縮ですが」を使った例文
・『取り急ぎのメールとなり恐縮ですが、本日13字からの会議は中止となりました』
「取り急ぎのメールとなり恐縮ですが」の類語や言い替え
このフレーズに類似した言葉や言い替えの一例を紹介します。
・『とりあえず急ぎのメールとなり〜』
・『まずはご連絡申し上げます』
・『〜失礼ですが』
・『〜僭越ですが』
・『〜恐れ入りますが』
「失礼ですが」「恐れ入りますが」は「恐縮ですが」と同じような意味で相手に対して謝意を伝える表現です。
まとめ
この言いまわしは、本当に急を要する用件の場合は使用しても有効ですが、使い方を誤ると失礼にあたる場合もありますので、使用する際は注意して用いるようにしてください。