ここでは「ご不便をおかけいたしますが」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「ご不便をおかけいたしますが」とは?
「ご不便をおかけいたしますが」は、その相手に何らかの不便をかけてしまうと思った時に用いる表現です。
そのお詫びとして用いられ、その理由やそのための代替案なども一緒に添えて使います。
例えば、エレベーターが故障しているという時に、「エレベーターの故障でご不便をおかけいたします」と用いたり、その後に「申し訳ありませんが、右手の階段をご利用ください」と続けるという具合です。
「不便」の内容は問わない表現のため、普段とは違って手間がかかる、面倒になるといったことが予想される時に、先にそのお詫びを述べておき、それと同時にこのようにお願いしたいという内容を伝えるために使われます。
「ご不便をおかけいたしますが」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「ご不便をおかけいたしますが」と使って、そうなってしまった理由や代替案を提示したとしても、その相手が特に不便とも思わない場合もあります。
ですが、そういった場合でもいつもとは違ってこうなっているというシチュエーションであれば、特にそれについては問題なく、気遣いという形で受け取ってもらえると考えていいでしょう。
先のエレベーターの例など、明らかに不便になっている時にはもちろんですが、相手によっては実質的にほとんど影響はないと思った場合でも、その気遣いとして使っておくに越したことはありません。
口語でも使われる表現ですが、注意書きのような形の文章で用いられたり、メールで今はこうなっていると先に伝える使い方をよく見掛けます。
「ご不便をおかけいたしますが」を使った例文
・『現在自動ドアの工事中につき、正面玄関が一時的に閉鎖されています。ご不便をおかけいたしますが、右手の通用口のご利用をお願いいたします』
・『駐車場が満車となっておりますため、ご不便をおかけいたしますが、近隣のコインパーキングをご利用ください』
「ご不便をおかけいたしますが」の類語や言い替え
・『ご面倒をおかけいたしますが』
よく似た意味になるので、言い替えに使うことができます。
特に、相手にかけてしまう不便が面倒に繋がると思った時には、こちらを用いる方が向いています。
「ご不便、ご面倒を〜」とこれらを一緒にして使うこともできるので、かける不便によっていつもより面倒になると思った時には、そのように用いてもいいでしょう。
まとめ
「ご不便をおかけいたしますが」は、何かの理由から、いつもとは違って不便になってしまっていると伝えるための表現です。
その理由と代替案を一緒にして使うことが多く、主に文章で用いられています。