ここでは「ご共有をお願い致します」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「ご共有をお願い致します」とは?
「ご共有をお願い致します」は、何かを共通しておいて欲しいという意味で用いられます。
「こちらの資料を部署内でご共有をお願い致します」のような使い方になり、この場合には部署の中でその資料を共通しておくようにと言っています。
「共有」には対象になる全員で使うという意味もありますが、この用い方ではそちらではなく、全員で共通した認識をもつといった方になり、何かをそうしておいて欲しいと使われる表現です。
途中の「を」を抜いて「ご共有お願い致します」としても同じ意味になり、先の使い方ではそちらの方が文脈的に適しています。
よって、そちらで用いられる場合も多く、口語、文章のどちらでも使うことができます。
「ご共有をお願い致します」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「ご共有をお願い致します」は、丁寧にそうして欲しいと使われる表現です。
少し崩して「ご共有をお願いします」としてもそこまで変わらないため、その形で使われることも多く、この時にも「を」を抜いた「ご共有お願いします」として使う方が向いている場合があります。
使われた側はそうしておいてもらいたいと言われているため、それに不都合がなければそのようにするべきですが、これに対して返答をするべきか否かという問題があります。
特にそれを行う義務はないものの、「承知しました」と返したり、実際に行った後にそれが終わったと伝える場合があり、使われた相手によっては前者のような返事をすぐにしておいた方がいいでしょう。
「ご共有をお願い致します」を使った例文
・『当日のスケジュールが完成しましたので、スタッフ全員にご共有をお願い致します』
・『そちらの誰でも使えるように、操作方法のご共有をお願い致します』
「ご共有をお願い致します」の類語や言い替え
・『ご共有しておいてください』
「ご共有をお願いします」とするより崩した形になり、このように使う側の方が立場的に上の場合に用いられる表現です。
頭の「ご」を外すとより上からという感が強くなるので、遭えてそう用いるような場合でないとそこまでの使い方はするべきではなく、ビジネスシーンにはあまり向かない形です。
まとめ
「ご共有をお願い致します」は、何かを共通の認識としてもっておいて欲しいという意味で使われる表現です。
その全員で同じことを知っている状態にする、誰でもそれについて説明できるといった状態がそれにあたり、そうしておいてもらいたいと丁寧に伝えるために用いられます。