「誠に勝手ながら」とは?ビジネスメールや敬語の使い方を徹底解釈

「誠に勝手ながら」とは? ビジネス用語

この記事では、ビジネスシーンでよく使われるフレーズの「誠に勝手ながら」について、その意味や使い方や敬語表現を徹底解説します。

「誠に勝手ながら」とは?

「誠に勝手ながら」のフレーズにおける「誠に」は、「本当に」との意味の言葉です。

また次の「勝手」「人のことはかまわず、自分の都合だけを考えた振る舞いのこと」を意味する言葉で、「自分本位」「身勝手」と言い換えることが出来ます。

そして、最後の「ながら」は逆接的の接続詞として使われる言葉で、「ですが」と同義と言えます。

したがって「誠に勝手ながら」とは、「自分の都合ですがや、自分本位ですが」と言った意味になります。


「誠に勝手ながら」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点

「誠に勝手ながら」のフレーズそのものは、特に敬語表現ではありません。

しかし、へりくだったニュアンスを持ており、前後の文章を敬語表現にすれば、目上の方にも問題なく使うことが出来ます。

ただし、前後の敬語表現に合わせてたより丁寧な表現としたい場合「誠に勝手ではございますが」との表現が使われることも少なくありません。

このフレーズの使われるシーンとしては、例えば店舗が臨時休業するような場合に、張り紙に「誠に勝手ながら本日は臨時休業とさせていただきます」と書いて使われたりします。

また、何らかのイベント等へのお誘いをもらったものの、所用で参加できない場合には、メールでの返信に「誠に勝手ながら所用により、欠席させていただきます」として使われることもあります。

このフレーズは、実際に身勝手でであり、申し訳ないとの気持ちを込めて使われる場合もありますが、どちらかと言うと断ったり、お願いする際のクッション言葉として使われるケースも少なくないと言えます。


「誠に勝手ながら」を使った例文

・『誠に勝手ながら、本日から3日間お盆休みで休業とさせていただきます』
・『誠に勝手ながら、今回の会合は欠席させていただきます』
・『誠に勝手ながら、返信は明日中にお願いしたく存じます』

「誠に勝手ながら」の類語や言い換え

「誠に」の類語としては「本当に」が、「勝手」の類語としては「身勝手」「自分本位」が挙げられます。

したがって、「誠に勝手ながら」は、同じ意味の表現として「本当に身勝手ながら」「本当に自分本位ながら」と言い換えることが可能です。

しかし、「誠に勝手ながら」は定型フレーズで、意味が同じであっても先の言い換え表現が使われることは余りないのが実態です。

また、「誠に勝手ながら」「誠に勝手ですが」や、それをより丁寧な表現とした「誠に勝手ではございますが」と言い換えることが出来ます。

こちらの言い換え表現はよく使われます。

まとめ

「誠に勝手ながら」とは、「自分の都合ですがや、自分本位ですが」と言った意味のフレーズです。

「誠に勝手ですが」や、「誠に勝手ではございますが」の言い換え表現もよく使われます。

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