「ご興味をお持ち頂けた方は」とは?
ビジネスにおけるメールや会話での使い方や例文を徹底した解釈で以下に詳しく説明します。
「ご興味をお持ち頂けた方は」とは?
このフレーズの「ご興味」は「興味」に丁寧の接頭辞「ご」をつけた敬語です。
「〜をお持ち頂けた」は「〜をもってもらえた」を謙譲語表現したものです。
「いただける」が「もらえる」の謙譲語にあたるためで、自分をへりくだることで相手に敬意を示す言いまわしになっています。
よって、このフレーズは「興味を持ってもらえた人には」という意を丁寧に表現した語句になります。
「ご興味をお持ち頂けた方は」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
このフレーズの使い方について説明します。
例えば、あなたの会社の新製品がある展示会に出展され、あなたが説明員(接客対応の担当)だとします。
あなたは、新製品に関する一通りの説明を終えたお客様に対して、関心の度合いを探ったり、話を次のステップに移すためのフレーズとして、この言いまわしが使われることがあります。
その場合は、このフレーズの後に続けて言うことになります。
例として、「ご興味をお持ちの方は、こちらでデモンストレーションを行ないますので、ご覧ください」などと続けます。
他にも、「試乗しませんか」「ホームページをご覧ください」「詳細の資料をお渡しします」「個別に詳細説明をいたします」などのような言葉が、このフレーズの後に続きます。
なお、このフレーズの表記について問題が一点あります。
「お持ち頂けた」の「頂けた」ですが、ここは「いただけた」とひらがな表記にすべきです。
漢字で「頂く(頂ける)」と表記するのは「食べる・飲む」の謙譲語と「もらう」の謙譲語として用いる場合です。
「ご覧いただく」など補助動詞として使う場合はひらがな表記となります。
「ご興味をお持ち頂けた方は」を使った例文
・『ご興味をお持ちいただけた方は引き続き実演にご参加ください』
・『ご興味をお持ちいただけた方には詳細のパンフレットを差し上げます』
「ご興味をお持ち頂けた方は」の類語や言い替え
このフレーズに類似した言葉や言い替えの一例を紹介します。
・『ご関心をお持ちでしたら』
・『ご関心がございましたら』
・『ご興味をお持ちくださった方は』
・『ご興味を持っていただいた方は』
「興味」の類語として「関心」に言い替えることが可能です。
どちらも物事に注意を向けるということを意味する言葉です。
ただし、「興味」は面白いと思って意識を向ける場合に使用しますが、「関心」は意識的に意識を向ける場合に使用するというニュアンスの違いはあります。
まとめ
このフレーズはビジネスにおいては、商談初期の段階で商談を進めるにあたって相手への手ごたえを探ったり、次ステップに行くことを促したりする場合によく使われる言いまわしです。