何かのことに慌てるような状況を「あたふたする」と表現する場合があります。
そもそも「あたふた」の意味については、思い浮かばない人もいるかも知れません。
この変な表現の意味や使い方などについて、確かめてみましょう。
「あたふたする」とは?
急な出来事に際して、非常に慌てた様子になって落ち着かず、騒いだり急いでいるような状況を表しています。
「あたふたする」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
突然にミスが発生するなどの不測の事態が起こってしまうと、人は平常心を失い慌てて急いで対処をし始めるものです。
そのような状況について「あたふたする」で言い表すことができます。
これを使う場合には、何故、何処で、誰があたふたしているかなどの情報も、併せて伝える必要があるでしょう。
漢字で「慌忙」や「慌々忙々」などと書くこともできますが、難読であるために一般的にはひらがなが用いられる表現です。
もし漢字にすると読めない状況が発生するので、注意が必要となります。
またこの表現はカジュアルな印象があるため、敬語ではあまり使われません。
そのため別の表現に言い替える必要もあるでしょう。
「あたふたする」を使った例文
・『プリンターが故障したので、同僚があたふたする様子が見られました』
・『忘れ物をした時には、あたふたすることが不可避です』
「あたふたする」の類語や言い替え
「慌てふためく」は、急な出来事に遭遇したことにより、慌てて騒ぐことを表す言葉です。
「気が動転する」は、突然発生したことに驚いて、平常心を失ってしまう様子を意味しています。
「うろたえる」は、急なことに驚いて、どうしたら良いかと慌てるとの意味がある表現です。
これは漢字を使って「狼狽する」としても同じですが、「ろうばいする」「うろたえる」の二通りの読み方があるので気をつける必要があります。
「平常心を失う」は、突然の出来事があって、いつもの気持ちをなくしてしまった様子を意味する表現です。
まとめ
急なことに慌てて騒ぐ状況を表しているのが、「あたふたする」なのでした。
これは漢字は使わないことが通常であり、しかも気軽な言葉なので敬語の中でも使われる頻度は少なめです。
言い替える場合には「気が動転する」などの、似た意味の表現を選んでみるのが良いでしょう。