ビジネスシーンでは、説明に関するフレーズも多く、「いずれかに該当する場合」もその1つと言えるでしょう。
今回はこのフレーズについて解説いたします。
「いずれかに該当する場合」とは?
「いずれか」は漢字を用いて表記すると「何れか」となり、「どちらか」という意味です。
また、「該当」は「がいとう」と読み、「一定の条件に当てはまること」です。
よって、「いずれかに該当する場合」とは、「どちらかの条件に当てはまる場合(には)」という意味になります。
言うまでもなく、このフレーズの後には「〜するように」といった内容の指示もしくは依頼表現が続くことになります。
「いずれかに該当する場合」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
相手が取るべき、もしくは取れる行動についての説明において、その前提条件を伝える目的で用います。
今回のフレーズでは、選択肢が2つあることと、そのどちらか一方でも当てはまった場合という、条件呈示の説明となります。
例えば、薬の説明において「頭痛か視界が狭くなった場合のいずれかに該当する場合、服用をお止めください」のような具体例が考えられるでしょう。
このフレーズの前には、具体的な2つの選択肢の呈示がなされ、後に続く内容は、上記事例のような「義務」に関するものや、逆に相手が可能なことについて説明するものとなります。
「いずれかに該当する場合」を使った例文
それでは、他に考えられる使用例を挙げてみましょう。
・『昭和40年に出生、または平成元年に出生のいずれかに該当する場合、住民票を提出する必要があります』
・『抽選カードの番号が55か103のいずれかに該当する場合、当選商品の引き換えコーナーにお越しください』
「いずれかに該当する場合」の言い替え
「2つの選択肢のどれかに合う場合」という意味を出せるかがポイントとなります。
・「どちらかの条件に合致する際」
「該当」を「ピッタリ合う」という意味の「合致」「がっち」で代用し、「場合」を同じ意味の「際」「さい」で言い替えています。
・「2つの選択肢の中に当てはまるものがあるとき」
時間ではなく、「場合」を意味する「とき」は、ひらがなで表記する傾向が見られます。
まとめ
「いずれかに該当する場合」とは、2つの選択肢を呈示した後、「そのどちらかに当てはまる場合」という意味で用いられ、このフレーズの後には、当てはまった場合に取る行動についての内容が呈示されます。