「おそれがあります」は明言を避ける傾向が強いビジネスシーンにおいて好んで用いられる表現です。
ビジネス用語の「おそれがあります」はどんな意味がありどのように使う言葉なのでしょうか。
「おそれがあります」とは?
「おそれがあります」とは、「悪いことが起きるかもしれない」という意味で使われているビジネス表現です。
「おそれがあります」は「恐れ」があることを表す言葉です。
「恐れ」は何か悪いことが起きるのではないかと思う気持ちを表す言葉なので、「おそれがあります」は悪いことが起きるのではないかと思う気持ちがある、つまり「悪いことが起きる可能性を否定できない」という意味で使われています。
「おそれがあります」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「おそれがあります」は悪いことがあるかもしれない、という懸念や注意を促す表現です。
重要なのはどの程度の確率で恐れるべきなのかがはっきりしていないことです。
おそれがあるにしても起きる可能性が90%と1%では全く意味が異なります。
報告書やレポートなどでよく使われる表現ですが「おそれがあります」を見たらどの程度の確率なのかを確かめましょう。
どんなに低くても可能性がゼロでなければ「おそれがあります」という言葉を使っても間違いではありません。
この事実を利用して無駄に不安を煽り立てる文章を書く人もいるので要注意です。
「おそれがあります」を使った例文
・『明日の雨で山間部では崖崩れが起きるおそれがあります』
・『このまま売り上げが下がり続ければ倒産するおそれがあります』
・『肥満を放置すると深刻な病気の原因になるおそれがあります』
「おそれがあります」の類語や言いかえ
いたずらに恐怖を煽りたくない場合は「可能性があります」という表現が適切です。
逆に危ないことを強調したい場合は「危険があります」「リスクがあります」という表現を使います。
「懸念されます」「案じられます」などは心配する気持ちを強調することで不安感を表現する言い方です。
まとめ
「おそれがあります」は調査報告書などでよく用いられる表現です。
事実であってもどの程度恐れるべきなのかはばらつきがあります。
使いすぎるとやたらと不安を抱かせる文章になってしまうので使い方に注意してください。