ここでは「たところで」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「たところで」とは?
「たところで」は、そうであっても、という使い方をするための表現です。
「この値段から少し安くなったところで、高額なことに変わりはない」、「一度くらい成功したところで、とてもこれが実用できるとは思えない」のような用い方になり、最初のような、そうであったとしてもそれほど変わりはない、または後者のように、そうだとしてもそのようにはならない(できない)という意味になる使い方をするために用いられており、どちらも大きな解釈としては一緒になります。
「たところで」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「たところで」は、先のように、そうであっても大勢に影響はないという意味で使われています。
前述した大きな解釈がそのようになりますが、少し用い方を変えて、「といったところで、今日はここまでにします」のように使うこともできます。
この場合には、区切りや締めにするという用い方になっており、ここまでで、と言っているのと同じです。
こちらの使い方は少し特殊なので、表記が一緒なだけの別の表現だと考えてもよく、このようにも使えると覚えておきましょう。
「たところで」を使った例文
・『何回か練習したところで、そう簡単にうまくはならないものだ』
・『この処理は新機能を使ったところで、それほど大きく変わる訳でもないようだ』
「たところで」の類語や言い替え
・『からといって』
この表現も、「少し値段が下がったからといって、まだまだ高額だ」のように、「たところで」と同様の使い方をすることができます。
「一度成功したからといって、安定して毎回そうできる訳ではない」などと、そうだとしてもそのようにはならないという方の言い替えにもなり、どちらを使っても意味が変わることがありません。
ですが、「といったところで、今日は〜」といったような区切りや締めとして用いることはできません。
まとめ
「たところで」は、そうであっても大勢に影響はないという意味で用いられています。
そのため、「○○したところで〜」や「○○があったところで〜」のような使い方がよく見られ、少し変わった用い方として、「といったところで、今日は終わりにします」と何かの区切りや締めとしても使える表現です。