ここでは「お決めください」の使い方や言い替え表現について、詳しく見ていきます。
「お決めください」とは?
「お決めください」は、何かを決めて欲しいという時に使われます。
敬語表現にはなっていますが、そこまで丁寧な使い方ではなく、ビジネスシーンにはあまり向かない言葉です。
どちらかと言えば、なかなか決めない相手に対し、「そろそろお決めください」などと早く決めるように促すような使い方になることが多く、このように使われた側はあまりいい気分はしない表現です。
よって、できれば後述する言い替え表現を用いた方がよく、一般向けではない言葉ながら、ビジネスシーンでもあまり歓迎されません。
そのため、相手に決定を求める際にこのような表現もあるのだと覚えておく程度に留めておくのがいいでしょう。
「お決めください」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「お決めください」は、使った相手に対してそれほど敬意を払っていないと思われてしまう可能性があるため、できれば使わない方がいい表現だと考えてください。
何かを決めて欲しいと思った時でも、こちらではなく、もっと丁寧にそれを伝えることができる表現がいくつもあります。
口語、文章のどちらでも使うことができますが、使った方は敬語として用いているつもりでも、そのように伝えられた方はあまり気分的によくない場合が多いので、ビジネスシーンでの使用は推奨されません。
「お決めください」を使った例文
・『この中から1つお決めください』
・『あまり時間がありませんので、10分以内にお決めください』
「お決めください」の類語や言い替え
・「お決めいただきたく思います」
「お決めください」を丁寧にした形です。
こちらであれば失礼になることはなく、そちらに暗にあった急かしているようなニュアンスも含まれません。
最後は「存じます」としてもいいですが、そちらにすると少し堅くなるので、相手や場合によって使い分けるといいでしょう。
・「ご決定いただけますか」
これを更に丁寧にすると、「ご決定いただけますでしょうか」となり、後者の方が多少丁寧度が高く、どちらもビジネスシーンで相手に何かを決めてもらいたいという場合に「お決めください」より向いているのは間違いありません。
いずれも口語、文章のどちらにおいても違和感なく使うことができます。
まとめ
「お決めください」は、あまり推奨されない相手に何かの決定を促す表現です。
このように使ってしまうと、もう少し他の言い方があるだろうなどと思われてしまう場合が少なくないため、ビジネスシーンではできれば別の表現にしてそれを伝えるようにしましょう。